(3)食器洗浄機用洗剤の特徴とは

業務用だけでなく家庭用品としても普及している食器洗浄機。洗剤は専用のものを使いますが、使い方を間違えると食器を痛めてしまうケースがあります。一般的な台所用洗剤と何が違うのでしょうか? 第3回は食器洗浄機用洗剤の特徴をみていきたいと思います。

●酸・アルカリの指標 pH値
  「pH(ピーエッチ/ピーエイチ)」という言葉を聞いたことはあるでしょうか? 酸性・アルカリ性の度合いを示す目安でpH7が中性。それよりも低くなるほど酸性が強く、高くなるほどアルカリ性が高いという目安になります。家庭用品品質表示法ではpH6.0以上8.0以下を中性とし、8.0を超え11.0以下を弱アルカリ性、11.0を超えるものをアルカリ性と定義しています。


Fig.1  pH範囲


食器洗浄機は基本的に温水の噴射とアルカリの働きにより汚れを落とす仕組みで、界面活性剤は汚れを水中に混ざりやすくさせる補助剤として使われます。最近では中性仕様で泡立ちにくい新しいタイプの専用洗剤も販売されていますが、アルカリで低起泡性のものが多いことに変わりはありません。専用洗剤を使う際は洗剤の種類と食器の材質に注意をはらうことが必要です。

●相性が悪い食器類も
 食器洗浄機用洗剤はアルカリ性のものが多いため、使えない食器や調理器具があります。
例えば、アルミニウム製の食器や調理器具。アルカリと反応し、腐食や変色することが知られています。漆塗りでは塗装がはがれる恐れがあり使用は厳禁。クリスタルガラスと呼ばれる高価な食器類もガラス成分と反応し表面がくもることがあるためお勧めできません。

●台所用洗剤で代用できるか?
台所用洗剤は泡立ちが良いことが重視され、界面活性剤が30%~40%配合されているものが主流です。これを誤って使うと、食洗機内部から泡があふれるなど故障の原因になる恐れがあるので、各メーカーの指示に従い代用は止めましょう。

大事な食器を守るためにも取り扱いを混同しないようにすることが大切です。


 

(2017.05.19)

生活科学研究室