フジテレビ商品研究所

商品研究レポート

ペットボトル潰し器 便利だが使い方に注意

結露防止テープ その性能に偽りなし!


 家庭内のペットボトルや空き缶などかさばるボトル類を、自宅で手軽に潰せる便利グッツが登場しています。そこで、これらのペットボトル潰し器を購入し、実際にボトルや缶がどのくらい圧縮できるのか、さらに、使いやすさ等について検証しました。

試験した商品

 今回の試験では、潰し方の違う2商品を選びました(表1)。
 Aは、ボトルを挟み込んでテコの原理で踏み潰せるタイプ、Bは、ボトルを直立させた状態で上から体重をかけて踏み潰すタイプです。

表1:試験したペットボトル潰し器

圧縮率の比較

【試験方法】
 2種類のボトル潰し器で、どのくらいボトルが圧縮できるかを計測しました。
 実験で潰すボトルとして、ペットボトルは大小17個、缶はアルミ缶とスチール缶を含め大小32個、同じタイプ、同じ量の組み合わせを2組準備しました。計測は、羽毛のかさを測定する「かさ高測定器」を使って直径29cmの円筒にペットボトル、または缶を入れ、潰す前後の高さを測りました(表2)。ただし、Bについては、取扱説明に「スチール缶は、潰すことができない」と記載されていたため、潰せなかったスチール缶と、潰したアルミ缶と混ぜて、「Bの潰した後の缶」としてカサ高を計測しました。

【結果】
 計測結果を表2、図1に示します。
ペットボトルでは、A,Bともに、潰す前は55cmの高さがあったものが、潰した後はどちらも30cmの高さに圧縮され(圧縮率約55%)、ペットボトルの圧縮性能は、A,Bとも同程度という結果になりました。
 一方、缶では、高さ31cmあったものが、それぞれA:11cm(約35%)、B:12cm(約39%)になりました。ただし、Bは、スチール缶を潰すことができない商品のため、潰れていないスチール缶が混ざっていることを考えると、圧縮量の数値はAのほうが大きいですが、アルミ缶のみで考えれば、一概にAの方が圧縮性能が良いというわけではなさそうです。
 図1のグラフで、ペットボトルと缶を比べると、A、Bともに缶のほうが、圧縮量が大きくなりました。これは、缶では潰した後に形が変わらないのに対し、ペットボトルは完全に潰しても少し戻って膨らんでしまうことが原因と考えられます。

表2:圧縮量の計測

図1:圧縮量の計測

実使用での比較

【試験方法】
 次に、体型の違う女性と男性、2名ずつで、いろいろなペットボトルや缶を、A、B、それぞれで潰してもらい、潰れ方、個人差、使いやすさに違いがあるのか確認しました。

【結果】
 結果を、表3に示します。
 ペットボトルは、A,Bどちらも、4名全員が潰すことができました。潰した後の形状は、Aの場合、平たく同じような形状になりましたが、Bは同じように潰れず、様々に変形してAで潰した平たいものに比べて掴みづらい形状でした。潰し器から外すと形が少し戻るので、潰し器として扱いにくい印象を持ちました。扱いやすさでは、Bよりも挟むタイプのAのほうが、全員が使いやすいと評価しました。
 缶については、Aが、アルミ缶、スチール缶ともに潰せますが、Bはアルミ缶に限られているので、まず、アルミ缶をA,Bの両方で潰してみました。男性は、2つとも、どのタイプの缶も潰すことができましたが、女性2人は、Bでは、アルミ缶を潰すことができませんでした。Bで缶を潰す際は、体重を徐々にかけていっても、ある所で急に潰れるので、女性2人共に「片足に全体重をかけて潰すのは怖い。」とコメントしました。Bでは、無理に缶を潰そうとすると転倒する危険などもあり、男性でも体重のかけ方にコツが必要です。スチール缶は、Aのみで試みました。男性では、きれいにぺしゃんこに潰れましたが、女性2人の潰れ方は不十分で、体重が軽い女性では荷重が小さいため潰しにくいことがわかりました。
 また、Aで缶を潰した場合は、飲み口が鋭利な状態で飛び出すことがあり、軍手を使用する必要がありました。

表3:一般モニターによる実使用テスト

ボトルを入れる容器を変えてみると

 ボトル類のカサは、入れる容器によってある程度変わるので、表4のように家庭によくあるプラスティックの洗濯カゴに入れてみました。潰す前にはこのカゴから盛り上がっていたペットボトルや缶が、圧縮後は缶の方ではカゴの半分以下に収まりました。この四角いカゴの場合、ペットボトルより缶の方が潰し器の効果をより顕著に実感できました。この様に、入れるカゴの形や大きさでも潰し器の効果を実感する程度は大きく違うことも分かりました。

表4:プラスティック籠に入れてみる

まとめ

 タイプの違うペットボトル潰し器を使ってみところ、テコの原理を使ったタイプの潰し器の方が圧縮率ならびに使い勝手ともに良いことがわかりました。また、ボトルや缶を入れておくカゴの形や大きさでも、潰した容器のカサが違ってくるので、カゴ選びもポイントになります。
 また、2つの商品とも、体重の軽い女性や、足腰の弱くなった高齢の方が机や壁など支えがない状態で片足のみで踏み込む動作を行うと、転倒する危険が考えられました。便利ではありますが、使い方には十分注意して使用することをおすすめします。

(2014.01.24 生活科学研究室)

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