vol.38 冬のブーツにカビ
〜対処法と防止法・日頃の点検で防げます〜

 冬用のブーツにカビが生えていた! それも、外側と内側に...。ということはありませんか。使用後にちゃんと干して、靴の中には乾燥剤も入れて保管したのにカビが生えてしまった...。というご相談をいただくこともあります。
 そこで、きれいな状態に保つためのお手入れ方法と、日頃の保管方法を説明します。


冬のブーツにカビ

保管場所の湿度環境に注意する

 革製品にいちどカビが生えてしまうと、完全に元の状態に戻すことは難しいと考えてください。カビが生えてしまってから対処するよりも、日頃からできるだけカビを生やさないように注意することが大切です。 「靴の中に乾燥剤を入れておく」ことも大切ですが、保管した場所が湿気が多いところであれば、乾燥剤が吸える水分は大した量ではないので、カビは生えやすくなります。

 ブーツを保管する環境が常に湿度の高い場所だと、乾燥剤の効果がなくなる場合があります。例えば新築のマンションは、コンクリートの水分が抜けきっていないため、収納場所の湿度が高くなりやすいので注意が必要です。周囲の湿度が高い多い場合は、ビニール袋や密閉容器にブーツを入れて、なるべくたくさんの乾燥剤を一緒に詰めて保管をするようにしてください。


保管前に必ず乾燥させる

 ブーツなどを保管する前には、必ずていねいに固く絞った濡れタオルできれいに汚れをぬぐい取ってから、乾燥した場所で陰干しをしてください。まず、表面についた汚れとともに、土壌菌や表面の付着カビを取り除くことが重要です。そして、ブーツの革全体をしっかりと乾かします。ブーツの革は、かなりの量の水分を吸収できますので、乾燥しているように見えていても、使用時に汗や雨などのかなりの水分を吸い込んでいる場合があります。保管前に完全にブーツを乾燥させないと、その水分でカビが生えやすくなります。そしてビニール袋を入れる前は、靴クリームを塗ることも忘れないでください。クリームは革の劣化を防いでくれます。


カビの生えてしまったブーツのメンテナンス

 カビが生えてしまったブーツは、ブラッシングはしないでください。これは家の中に大量のカビの胞子をまき散らすことになります。
 まずは塗れ雑巾でていねいにカビを拭き取って、その後に天日干しをしてください。カビは紫外線に弱いので、できるだけ靴の中にも陽の光が当たるように工夫をしてください。その後、革の色と同じ靴クリームなどで外側を塗り、内部にも無色の靴クリームを塗ってください。カビがひどい場合は、カビの痕跡が残ってしまう場合があるかもしれませんが、目立たない程度にまで戻すことができると思います。試してみてください。


(2013.11.22)

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生活科学研究室