(97)「市民に貢献」新媒体でアピール

シチズン時計 広報IR室長・松崎寛史氏

日本工業新聞社の経済情報紙「フジサンケイ ビジネスアイ」にて、広報部門のエキスパートに取材をしてご紹介しております。

フジサンケイ ビジネスアイ
コーナー 「広報エキスパート」
取材先 シチズン時計 広報IR室長・松崎寛史氏
新聞発行日 2019年7月25日(木)掲載

広報のプロに広報戦略を聞く。広報エキスパート

【プロフィル】
松崎寛史(まつざき・ひろふみ)
 1991年明大法卒、シチズン時計入社。広報室に配属。11年間のうち7年間、企業PRを担当。その後、総務部総務課、人事部人事政策課を経て2015年広報IR室。16年から現職。


─昨年、創業100周年を迎えました
 シチズンは、英語で「市民」という意味です。「市民に愛され市民に貢献する」という企業理念の下、シチズングループはスタートしました。昨年、「年差±1秒」という年間に生じる誤差がわずか1秒の究極の精度を持つ光発電エコ・ドライブのムーブメントを発表しました。これは、当社が創業以来取り組んできた「精度への挑戦」です。今秋、このムーブメントを搭載した「ザ・シチズン」を発売しますので、開発、製造などいろいろな切り口で製品の魅力、シチズンの技術力をアピールしています。


─4月に佐藤敏彦社長が就任しました
 新社長就任は広報にとって絶好のタイミングですので、社長を通じて、シチズンの戦略を訴求していきます。社長は苦学して北海道大学工学部に入り、卒業後は教授の勧めでシチズンに入社しました。ユニークな経歴に、地元の北海道新聞がまず飛びつき、横顔を大きく紹介していただきました。今月4日、経団連会館で開催した「記者懇親会」は、社長が「グループ中期経営計画2021」についてプレゼンテーションを行い、メディアの皆さんとのコミュニケーションの良い機会となりました。一般紙、業界紙合わせて約70人が集まりました。


─「グループ中期経営計画2021」とは
 経営ビジョンとして「時を感じ、未来に感度を」を掲げ、時代(とき)の変化に敏感となり、シチズンは従来のモノ作りにとどまらず、今までにない新たな価値創造に挑戦し、持続可能な未来に感度を創ります。当グループの主力は4事業から成り、コアの時計事業は再び成長軌道に乗せることを目指し、工作機械事業は「新モノづくり企業」のポジションを確立していきます。デバイス・電子機器事業は、事業、製品の選択と集中により、収益改善を図ります。こうした方向を社内外に分かりやすく発信し、シチズンへの理解を深めていただきたいと思っています。


─広報体制は
 広報IR室のメンバーは8人。広報、グループ報「CITIZEN FUTURE」(月刊)を発行する社内報、IRの3チームで構成しています。業務用プリンターや健康機器の製造販売などを手掛けるシチズン・システムズはこのほど在宅医療・介護市場に本格参入、振動体温計や手首式血圧計の発売をスタートしましたが、こうしたグループ会社の広報も広報IR室で対応しています。昨年は当社ブランドアンバサダーの大坂なおみ選手が全米・全豪オープンテニスで優勝。身に着けていた「エコ・ドライブ Bluetooth」が売り切れになるなど話題になり、広報としてもうれしい悲鳴を上げていました。


─「シチズン・オブ・ザ・イヤー」が今年度30回目を迎えます
 市民に感動を与え、より良い社会づくりに貢献した人々を顕彰しているものです。毎年1~12月までの主要日刊紙の中から、賞にふさわしい記事を選び、主要新聞の社会部長や有識者で構成される選考委員会で3組の受賞者が決定します。日本人はもちろん、市民社会に貢献した外国人も顕彰しています。


─昨年度、顕彰された方は
 使用者仕様に調整した車いすを、旅行者の協力の下、世界80カ国以上に届けて20年になる、札幌市の「NPO法人『飛んでけ!車いす』の会」などが選ばれました。毎年、一般紙や地方紙で顕彰された方・団体とともに当社の姿勢が紹介され、社員の励みになっています。今後とも、社名と企業理念が一体となった「シチズン」のさまざまな取り組みを、ウェブメディアやSNSなど新しい媒体も駆使しながら情報発信していきます。



(エフシージー総合研究所 山本ヒロ子  -随時掲載)