(90)グルーブの情報共有を強化

長谷工コーポレーション 広報部・IR部統括部長 丸山浩司氏

日本工業新聞社の経済情報紙「フジサンケイ ビジネスアイ」にて、広報部門のエキスパートに取材をしてご紹介しております。

フジサンケイ ビジネスアイ
コーナー 「広報エキスパート」
取材先 長谷工コーポレーション 広報部・IR部統括部長 丸山浩司氏
新聞発行日 2019年3月29日(金)掲載

広報のプロに広報戦略を聞く。広報エキスパート

【プロフィル】
丸山浩司(まるやま・こうじ)
 1985年明大政経卒、長谷川工務店(現長谷工コーポレーション)入社。人事部、広報室、広報部長、広報IR部長などを経て2018年から現職。19年4月から広報部・IR部・CSR部理事統括部長


─経営的に厳しい時期を乗り越えました
 過大な不動産投資が原因で、バブル経済崩壊後に赤字に転落。金融支援を受けた時期もありましたが2014年、約15年間の再建が完了しました。「新生HASEKO」として、6年の中期経営計画「newborn HASEKO」(NB計画)をスタートし、Step Up Plan(NBs計画=15年3月期~17年3月期)では、好調な建設関連事業や子会社の利益の積み上げで、17年3月期の経常利益が連結、単体ともに目標を大幅に上回ることができました。


─Jump Up Plan(NBj計画=18年3月期~20年3月期)が順調に進んでいます
 来期で最終年度のNBj計画は、マンション建設の施工品質や工期順守に対する姿勢などが高く評価され、分譲マンション管理やリフォーム、賃貸、流通仲介などのサービス関連事業が着実に積み上がり、業績は好調に推移しています。


─最近のトピックスは
 昨年10月に価値創生部門を新設しました。情報通信技術(ICT)やモノのインターネット(IoT)といった先進的なデジタル技術を活用した新たな事業モデルを創生し、将来の長谷工グループの事業改革に寄与するのが目的です。同年11月にはフリーアドレスの新オフィスも稼働、「部の垣根を超えて、気軽に情報交換できるようになった」との声が聞かれるようになり、グループ横断のメンバー約70人のコミュニケーション活性化に一役買っています。


─「BIM&LIM」の展開を発表しました
 BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング=住まい情報)と、LIM(リビング・インフォメーション・モデリング=暮らし情報)の活用で、マンションの設計・施工の生産性向上と入居者の生活の質向上を目指し、20年3月期にマンションのBIM100%稼働を掲げていますが、分譲マンションの販売ではすでに、BIMデータを基に忠実に再現された室内や眺望を、バーチャル・リアリティー(VR)で内覧できるようになっています。LIMでは、安全・安心、快適な住まいと暮らしの実現に向け、センサーネットワークの構築、人工知能(AI)やロボットの活用、クラウドアプリケーションの開発などマンションに関わる「ICT活用とオーブンイノベーションの推進」を本格化させていきます。


─広報体制は
 広報部のメンバーは、報道(2人)▷グループ社内報「SHIN(季刊)」の発行と広告宣伝(3人)▷分譲マンションの居住者約40万人に発行しているコミュニケーション誌「素敵(すてき)生活(季刊)」「CSR報告書」などの制作(3人)-と担当常務、私の計10人です。大阪は、兼務の3人が主に報道対応を行っています。グループ会社を含め約30人の広報窓口がおり、毎月1回連絡会を開き、情報の共有を図っています。


─今後の展望は
 17年に創業80周年を迎え、「長谷工グループ80年史」を制作とともに、記念事業の一環で今年1月、東京都多摩市に集合住宅の歴史や技術、未来などを学べる「長谷工マンションミュージアム」を一般公開しました。小学5年生以上を対象に、事前予約制で見学を受け付けています。“見て”“感じて”“学んで”もらえる広報拠点で、こうした活動を通じて、CSR(企業の社会的責任)に積極的に取り組んでいきます。



(エフシージー総合研究所 山本ヒロ子  -随時掲載)