研究員オダの環境レポート
Vol.28 冬もカビに注意!
<2014.11.10 更新>

 カビの発生と聞けば梅雨時や夏場など、暖かくジメジメした環境をイメージし、冬場の室内での発生を思い浮かべる人は少ないと思います。しかし、冬場もカビの発生に注意する必要があります。冬場、いったいどこにカビが発生するのでしょうか?

■窓際の危険
 「Vol.9 カビが好む環境と発生防止」でカビが好む環境についてお話いたしました。実は、窓やサッシなどに発生する冬場の結露によって夏場と同様にカビが水分を利用しやすい環境となります。乾燥対策やインフルエンザ予防として加湿器の利用も増え、加湿はさらなる結露を引き起こしてしまします。
 窓に発生した結露は、カーテンやサッシに溜まったホコリを湿らせます。日中や暖房中の暖かい温度によってカビが増殖して、カーテンや周囲の壁を汚染してしまいます。窓自体が汚れていた場合、ガラス面にカビが発生することもあります。
 蒸気が発生しやすい台所周りやお風呂場についても夏季に引き続き注意が必要です。特にお風呂場は湿気が結露となって溜まりやすく、脱衣所の天井にこもってしまいます。天井で結露してしまうと、カビの原因となってしまうだけでなく壁紙の劣化も引き起こしてしまいます。

■冬場のカビを防ぐには
 カビの発生に必要な「水分・栄養・温度」の3つのポイントについて、全てがそろわないように心がけることで、発生を極力抑えることが出来ます。温度管理は難しいので水分(湿気)と栄養分(ホコリや汚れ)を無くすことを心がけましょう。
 窓のカビを防ぐためには、結露を小まめにふき取る、サッシを掃除する、カーテンを洗濯するなどの対策が挙げられます。特にサッシはホコリが溜まりやすい上、結露が流れ込みますので小まめな掃除が必要です。ただ拭い取っただけでは、汚れやホコリとともにカビ胞子を広げることが多いので、消毒用エタノールで殺菌すると効果的です。残った汚れは住宅用中性洗剤を使ってきれいに落とします。細かいところまで日々掃除することは難しいですが、日常の手入れとして、清潔な布などで溜まった結露をふき取ることでカビの繁殖を抑えることが出来ます。
 カーテンもホコリで汚れやすいため、厚手のものは年に1回、レースなどは年2〜3回は洗濯すると良いでしょう。洗濯には柔軟剤を使うことで静電気の抑制も出来るため、ホコリや花粉の付着を抑える効果も期待できます。カーテンの洗濯の際には、一緒に窓とサッシの掃除もしてしまいましょう。
 寒いからといって窓を締め切ったままにせずに、「窓を開けて空気の入れ替える」、「カビの生えやすいところを放置せず定期的に掃除する」などの心がけも大切です。

 
その他の記事はこちら
エフシージー総合研究所 IPM研究室   
[随時更新]
このコラムについて エフシージー総合研究所・IPM研究室の活動内容や、研究中の内容をスタッフ目線でレポートした記事です。一般のかた向けに分かりやすく解説しています。
IPM研究室とは エフシージー総合研究所・暮らしの科学部所属。室内環境の有害物質を調査・研究しています。特に「室内環境中で健康被害を及ぼすダニ・微小昆虫類・カビなどの研究」を主仕事としています。
エフシージー総合研究所
IPM研究室
home   Copyright FCG Reserch Institute,Inc. No reproduction or republication without written permission