(87) 衣類についたニオイを身近なグッズでとる方法

食べ物やタバコのニオイが衣類についてしまった場合、洗濯すればいいのですが、コートやセーターだとそう簡単にはいきません。そこで身近なグッズを使って、ついてしまったニオイがどの程度とれるのかをタバコのニオイで試してみました。

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試したのは ①アイロンのスチーム(少) ②同(多) ③霧吹き(水) ④消臭スプレー(無香タイプ) ⑤ドライヤー(温風) ⑥同(冷風)です。30cm角のアクリルの密閉容器の中に25×6cmのウール生地をつり下げ、その中でタバコを1本燃焼させ、20分間ニオイを吸着させ試験布とします。試験布を容器から取り出し、45度に傾けてそれぞれのグッズを使用します。①は試験布にアイロンをかるく接触させた状態で全体にスチームを当てるように上・中・下1回ずつ、②は①の操作を3回繰り返します。③④⑤⑥は試験布から20cm離した状態で全体にかかるようにします。その後、試験布をふた付きガラス容器(容量1.4リットル)に入れ密閉、5分後に5名のスタッフでニオイをかぎ、試験布のニオイを最も強い5のニオイとして比較評価しました。

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脱臭効果が高い順に② ⇒ ⑤ ⇒ ④ = ⑥ ⇒ ① = ③という結果でしたが、②以外はそれほど大きな差はなく、いずれも脱臭効果があると考えられます。①のアイロンのスチームはニオイの原因物質を水分に吸着させて吹き飛ばすことでニオイをとり、回数を増やした②が最も高い脱臭効果がありました。③は原因物質が水分に溶け、④は化学的な作用によりニオイを無くします。⑤⑥のドライヤーの風で原因物質を吹き飛ばすのも有効で、温風と冷風の違いはないようです。なお、30分後にもニオイをかいだところ、5分後のときよりも④を除いて弱まっていました。④はスプレー剤に含まれるニオイ成分がタバコ臭と混じりあいニオイが残っていました。

衣類にニオイがついてしまった場合、身近にあるものでも簡単に脱臭できるのでお試しください。

(2015.1.16)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』
生活科学研究室