(34)結露防止テープ、その性能に偽りなし!

気温が最も低くなる冬場は、窓ガラスだけでなく、アルミサッシの窓枠にも結露が発生します。ガラス面に比べると窓枠の結露は目立ちにくく、見過ごされがちです。しかし、この結露を放置すると、室内にカビやダニが生息しやすくなり、喘息やアトピー性皮膚炎など健康への影響も心配されます。また、壁や建材などの傷みも早めてしまうので、早めの対策が必要です。

そこで、窓枠に貼るための結露防止シート5種類について、断熱性能と吸水性能を検証しました。試験したシートのうち3品は、吸水機能表示のある商品です。

結露防止テープ

まず、結露防止性能は、冬場の暖房した室内を想定した気温22℃湿度50%の環境下で、窓枠を想定し冷水を循環させて0℃に冷やした金属板に結露防止テープを貼り、30分後にテープ上の結露の状態とテープ上の温度を測定しました。

結果は、金属板の表面は水滴でいっぱいになりましたが、テープ表面は5種類いずれも結露は見られませんでした。表面の温度は厚みが2mmと薄い発砲ポリエチレン製のAでも約13℃あり金属板より室温に近い温度で、テープの断熱効果により結露が起こらなかったと思われます。


実験した湿度50%では結露は起きませんでしたが、さらに湿度が上がると結露する可能性があるため、吸水性能も調べてみました。5品中C,D,Eは吸水機能が表示されている商品です。実験は、5分間水に沈め、前後の重量から、長さ90cm×幅 4cmに換算したときの吸水量を算出しました。やはり、吸水機能の表示があるC,D,Eは、吸水性が良く、表示のなかったA,Bは、ほとんど吸いませんでした。

結露防止テープの表面温度変化
結露防止テープの急性能試験

以上のように、今回試験した結露防止テープはいずれの商品も高い結露防止効果がありました。ただし、室内の湿度が高い場合は、吸水機能のあるテープを使用した方がよさそうです。

結露防止テープは結露防止性能が高いだけでなく、サッシの幅を考えて設計されており、簡単に貼ることができ非常に便利です。この冬、窓枠の結露が気になるようでしたら、試してみてはいかがでしょう。

(2013.12.20)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

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