(89) 粉末状プロテイン
―溶けやすさの実力!―

 健康な毎日を送るには何よりも食生活が大事。栄養面から考えると身体を構成する上で欠かせないタンパク質をしっかり摂取することは非常に大切です。ところが、ここ10年、日本人の男女を問わず若年層から高齢層まで幅広い層でタンパク質の摂取量が低くなっています。

 ロコモティブシンドローム(運動器症候群)は筋肉、骨、関節などに障害が起き、歩行や日常生活に何らかの障害をきたしている状態です。また、美容面からも、たるんでしまったフェイスラインを表す英語表現で“High-carb, Low-protein face(炭水化物多過、タンパク質不足顔)”という言葉があります。タンパク質が不足すると健康や美容に様々な不調を招くことがあります。

 タンパク質の摂取量の不足分を補う目的でより多くの方に気軽にタンパク質を摂取できる“プロテイン”を活用することが日々のQOL(Quality of Life)を高める手段になると言われています。プロテインはタンパク質を濃縮した粉末状の食品で、最近では様々な商品が市販されています。

 そこで、より手軽にタンパク質を摂取していただくことを目的として、プロテイン商品の溶解性について比べてみました。

 溶けやすさを調べるために、水10mlに対してプロテイン各商品2.5gをそれぞれ加えて、毎秒1回の攪拌を1分間行いました。この結果、溶解し難いプロテイン商品が見つかりました。一つは大豆由来のタンパク質が主成分の商品(C)でした。これはホエイ由来のタンパク質よりも吸水性が劣るためと考えられます。また、可溶化成分を極力含んでいない、純度の高い商品(E)もダマを形成してしまいました。今回は高濃度での溶解を試しましたが、それぞれの商品で推奨されている適量で試してみるといずれも溶解しました。専用のシュイカーで定められた分量・飲み物で溶かしていただくことをお勧めします。
 但し、腎臓に障害のある方などは過剰なタンパク質摂取が体に負担をかけてしまう事も懸念されますので、事前に医師にご相談いただくことをお勧めします。

グラフ

 今回比べてみたプロテイン商品を上手に活用して、美容と健康の両面で充実した毎日をお過ごし下さい。

(2015.02.13)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

美容科学研究室