(26) 入浴剤

朝晩の気温がぐっと下がり始めるこの季節になると、体を温めてくれる湯船にゆっくりと入りたくなります。そんなときに活躍するのが入浴剤です。弊社で2007年に行った入浴剤の調査では、美肌ニーズの高まりから保湿系のスキンケアタイプや岩盤浴・ゲルマニウム温浴の流行を反映したデトックスなどのメタボ対策を目的とした発汗系のタイプが目立っていましたが、昨年(2012年)の調査では、健康志向の高まりを受け、血行促進による疲労回復効果をうたった炭酸ガス系入浴剤のヘルスケアタイプがシェアを大きく伸ばしていました。そこで、形状やタイプの異なる入浴剤15点について調べてみました。


【使用感評価】
炭酸ガス系入浴剤は「全身・手足の温まり効果」「発汗効果」「全身・手足の温まり感の持続」の評価が高く、炭酸ガス量が多いものほど高い評価となりました。温泉系入浴剤は「疲労感・倦怠感」の評価が高く、保湿系入浴剤のミルクタイプは「肌のしっとり感」「肌のなめらかさ」「総合的な肌状態」の評価が高くなりました。


【温浴効果】
温まり感の評価が高かった炭酸ガス系入浴剤を入れた足浴前後の下腿部の皮膚表面温度をサーモ画像により確認したところ、炭酸ガス量が多いもののほうが、足浴直後から10分までは皮膚表面温度が高めとなりました。

テストした入浴剤の温浴効果

【保湿効果】
肌状態に関する評価が高かった保湿系入浴剤を入れた足浴前後で、下腿部の肌水分量測定とマイクロスコープ画像の観察をしました。さら湯に比べると、肌水分量は高く維持されていて、肌表面のかさつきも軽減され良好な肌状態となりました。ただし、さら湯の足浴後にボディミルクを塗布すると高い保湿効果が得られましたので、冬場の乾燥が気になる時には、入浴後にボディミルクなどで潤いを逃さないよう肌表面をコートすることをお勧めします。

テストした入浴剤の保湿効果

温浴効果や保湿効果だけでなく、アロマなどの香りによるリラックス感がプラスされたものや数種類が入ったバラエティパックなどもあります。その日の気分にあわせて入浴剤を選んで使うのも良いでしょう。

(2013.10.25)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

【関連情報】
商品研究レポート「2012年度入浴剤の調査」
 2012年に販売された入浴剤を調査し、入浴剤マップを作成しました。2007年に行った調査事例と比較し、トレンドの変遷と入浴剤の効果を調べてみました。

美容科学研究室