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化粧用パフの性能評価

満足度の高い仕上がりを実現するメイクギアとして、リキッドファンデーションにもニーズが広がりつつある化粧用パフ。タイプの異なるパフでベースメイクを仕上げた際の使用感や性能について評価を行いました。

研究目的

パウダーファンデーションの付属品として広く使用されている化粧用パフだが、最近ではリキッドファンデーションにもパフを付属するものや別売りではあるがパフの使用を推奨しているものが出て来ている。ファンデーションの性能については関心が高いものの、パフについてはメイクの仕上がりを左右する重要なギアにもかかわらず、素材や気泡の状態によって違いがあることをあまり認知されていない。
本研究では、タイプの異なる3種類のパフについて、使用感やベースメイクの仕上がりに関する性能を指で仕上げた時と比べて評価した。

試験概要

化粧用パフ3点の比較評価。
使用感評価は、化粧下地・リキッドファンデーション・パウダーファンデーションを塗布した際ののび広げやすさ、つきのよさ、仕上がり感などについて7段階評価を行った。性能評価は、のび、カバー力、均一性、耐久性について擬似モデルを使ってビジュアル化し、評価した。

試験品

①パウダー用
②リキッド用A
③リキッド用B
指で塗付

試験項目

1.化粧用パフの表面・断面観察
化粧用パフの素材、表面の気泡状態(マイクロスコープ60倍)、断面の吸収状態(リキッドファンデーションを同量のせ、一定荷重を付加)を観察する。

2.使用感評価(7段階)
女性研究員6名が試験品を使用し、7段階で評価する。

3.仕上がりに関する性能評価試験
選定した対象物を使用して、以下の評価項目で試験品の特徴をビジュアル化し、評価する。
各項目の試験方法は以下の通りである。

(1)のび
人工皮革に評価品で化粧下地・ファンデーションをのばした状態を観察・撮影。

(2)カバー力
スリガラスに評価品でファンデーションを塗付し、トラブルモデルの上に置いたときのカバー効果(透け感)を観察・撮影。

(3)均一性
すだち、卵の殻に評価品でファンデーションを塗付した際の表面の均一感を観察・撮影。

(4)耐久性
人工皮革に評価品でファンデーションを塗付し、表情の動きを想定して20回交互に動かし、状態の変化をマイクロスコープ60倍で観察。

試験結果

1.化粧用パフの表面・断面観察
素材、気泡状態、リキッドファンデーションの吸収状態を一覧表(表1)にまとめた。

表1.化粧用パフの表面・断面観察



2.使用感評価
女性研究員6名による化粧用パフ3種の使用感評価(7段階評価)の結果を図1に示す。

図1.化粧用パフの使用感評価

化粧下地では、「肌へのつきのよさ」以外は、指よりもパフのほうが高い評価となった。パフの中では全ての項目で高い評価の③リキッド用Bが「総合評価」も高い評価となった。
リキッドファンデーションでは、指とパフとの評価の違いがさらに顕著となり、パフの中ではタイプによる評価の違いが明確になった。①パウダー用はパウダーファンデーションの粉含みを考慮した設計で、連続気泡の大きな空間になっているため、リキッドが吸収しやすく、一旦奥に入ってしまったリキッドは戻りにくくなることが考えられる。使用量に対して、肌に塗布できる量が少なくなってしまうことが評価に大きく影響したのではないかと思われる。リキッド用でも、②より③のほうが高い評価を得られたのは、パフへの吸収が影響しているのではないかと思われた。
パウダーファンデーションでは、「粉のとりやすさ」「のび広げやすさ」で、①パウダー用が最も高い評価となったが、その他の項目については、化粧下地やリキッドファンデーションのようなタイプによる評価の違いはあまりみられなかった。



3.仕上がりに関する性能評価試験
各項目の試験項目の結果を表2〜6に示す。

(1)のび
化粧下地とリキッドファンデーションでは、指にくらべパフのほうが長く均一にのばすことができ、パフのタイプでは、リキッド用のほうがなめらかにのばせた。

表2.のび 評価一覧



(2)カバー力
指でリキッドファンデーションを塗布したものは厚付きの仕上がりになるものの、パフよりも肌トラブルを目立たなくした。パフのタイプではパウダー用よりもリキッド用のほうが肌トラブルを目立たなくしたが、中でもパフへの吸収が少ない③リキッド用Bが最も肌トラブルを目立たなくした。

表3.カバー力 評価一覧



(3)均一性
すだち、卵の殻ともにリキッドファンデーションをパフで塗布したものは指のようなムラはみられず、均一な仕上がりとなった。パフの中では、カバー力と同様に、パフへの吸収が少ない③リキッド用Bが、より凹凸感を目立たなくした。

表4.均一性 評価一覧

表5.均一性 評価一覧



(4)耐久性
パフでリキッドファンデーションを塗布したものにヨレなどの化粧崩れはほとんどみられないものの、指で塗布したものにはヨレがみられた。

表6.耐久性 評価一覧

まとめ

使用感評価・仕上がりに関する性能評価試験の結果をまとめ、一覧表(表7)に示した。

表7.化粧品パフ 評価結果一覧

今回の評価結果から、化粧下地やリキッドファンデーションなどの液ものは、化粧用パフで塗布することにより、指よりも均一に塗布でき、耐久性のある仕上がりになることが確認できました。また、パフの違い(パウダー用・リキッド用)を認識して使用すると、均一性やカバー力がアップした仕上がりを期待できることも確認できました。
化粧下地やリキッドファンデーションをつける際は、メイクギアに化粧用パフをプラスして、より満足度の高い仕上がりを実感してみてはいかがでしょうか。

(2013.05.21 美容・健康・料理研究室)

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