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エアーサンプラーによる美術館のカビ汚染調査

2011.09.05

 全く立地条件の異なる2つの美術館のカビ汚染調査の実施例についてご紹介する。

 A美術館は比較的新しく、館内の清掃などの日常管理がよくなされており、一見するとカビに汚染されている印象は受けない。もう1件のB美術館は古い建築物を改築して美術館としたものであり、湿気が多く窓ガラスの結露が著しい状況である。

館内のカビ汚染レベルを調べるには?

Aspergillus penicillioides図1 滅菌スタンプ瓶を用いたカビ採取試験(A 美術館)
Aspergillus penicillioides図2 エアーサンプラーによる測定(A 美術館)
Aspergillus penicillioides図4 窓の木枠、カーテンに発生したカビ(B 美術館)
Aspergillus penicillioides図3 結露した窓(B 美術館)

 グラフを見ての通り、結露の見られなかった部屋は平均10.9CFU/m3と結露の見られた部屋の109CFU/m3の10分の1であることが判る。このことからB美術館のカビ汚染には窓の結露が大きく起因していることは明白だ。

Aspergillus penicillioides図6 結露の見られた部屋・結露の見られなかった部屋の平均浮遊真菌数(CFU/m3
Aspergillus penicillioides図5 A美術館・B美術館の平均浮遊真菌数(CFU/m3

B美術館のカビ汚染の実態

Aspergillus penicillioides図8 壁に発生したカビ(図7の拡大)
Aspergillus penicillioides図7 壁に発生したカビ

Aspergillus penicillioides図10 壁から採取したクロカビの
顕微鏡像
Aspergillus penicillioides図9 壁から採取したカビ

エフシージー総合研究所 橋本 一浩  
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