vol.76 お風呂場で使うシャンプー、ボディーソープには
触覚認識表示があります!

 お風呂場には、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープと、同じようなボトルが3本並べて置いてあるお宅も多いと思います。

 実はこれらのボトルには、触れただけで、何が入っているかが分かるように「触覚認識表示」が施されています。もともとは目の不自由な人の使いやすさを考慮して設計されたものですが、実際、シャンプーする時、目をつぶったままという人も多いはず。また、詰め替え用を補充しながら繰り返し同じボトルを使っていると、ボトルに貼られたラベルの文字が見えにくくなって、シャンプーの段階からコンディショナーと間違えてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。つまり、この表示はすべてのユーザーの使い勝手を良くするデザインとも言えます。この表示の区別を覚えていれば、もう洗髪中にシャンプーとコンディショナー、あるいはボディーソープのボトルを間違う心配はありません。 知っておくと便利なのが触覚認識表示です。

お風呂場で使うシャンプー、ボディーソープには触覚認識表示があります

 シャンプーボトルの側面には、横向きの波線状のエンボスライン(ギザギザの刻み)が、一方のボディーソープには縦に長く一直線状のエンボスラインが入っています。また、コンディショナーには何も凸凹表示がなく、つるんとしています。ボトルの側面を触るだけで、シャンプーなのか、コンディショナーなのか、あるいはボディーソープなのかが分かる仕組みになっています。 この触覚認識表示は、ユニバーサルデザインして日本工業規格(JIS)で標準化されているので、業界団体に属するメーカーのシャンプーには、ほとんどこの細かいギザギザが施されているはずです。またシャンプーの普及率には及びませんが、ボディーソープにも大手のメーカーのものを中心に表示の採用が進んでいます。

 さらに、日本化粧品工業連合会では、今年2月に、シャンプーとボディーソープの詰め替え用パウチ容器にも触覚識別表示をする旨の会告を出しました。それぞれのパウチの切り口の下の側面には、ボトルの認識と同様に、シャンプーはヨコ線のギザギザが、ボディーソープはタテ線のギザギザが入っているということです。 

お風呂場で使うシャンプー、ボディーソープには触覚認識表示があります

 こうした業界の対応には、詰め替え用のパウチを購入する人が多くなったことが背景にあります。買い置きとして脱衣室の棚などに入れておく人も多いはず。急いで詰め替え用をボトルに移す時など、棚の奥からお目当てのシャンプーを探し出すのって、案外、時間が掛かったりするものです。雑貨類のパッケージは似たものが多く、さらにシャンプーとかコンディショナーという文字がパッケージデザインの中に埋没してしまっているのでなおさらでしょう。そういう時など、パウチや本体容器の側面を触るだけで、お目当てのシャンプーを取り出すことができる触覚認識表示。

 知っていれば大変便利です。本体も詰め替え用も購入時に確認することをお忘れなく。

(2018.4.24)

生活科学研究室