vol.64 灯油の置き場と灯油の給油の仕方


 室内を暖めるメインの暖房機器は、エアコンや床暖房が増えてきたとはいえ、直ぐに温かくなり安価な石油ファンヒーターや石油ストーブを使っている方は多くいらっしゃいます。灯油を使用する暖房機器の場合、灯油の置き場所や給油には、毎年、頭を悩ましていらっしゃることと思います。

 灯油の品質は、日本工業規格(JIS-K-2203)で規定されており、1号灯油と2号灯油がありますが、私たちが使用しているのは、白灯油といわれる1号灯油です。その特徴は、精製度が高いため、不純物が少なく刺激臭もない無色透明です。引火点は40℃以上という規定がありますので、常温では引火しませんが、保管については、屋外ではなく屋内に置くことが重要です。

灯油を給油する際は、灯油カートリッジを灯油の置き場所まで持っていく
 

灯油の保管は専用の色付きポリ容器を使うこと

 灯油の品質は、保管状態で変わってきます。通常、購入したものをひと冬の間に使う程度の保管期間なら、特に注意する必要はありません。ただ、灯油の品質には、紫外線や温度が影響しますので、灯油を保管する場合は、灯油専用の色付きポリ容器を使って下さい。白色ポリタンクでは光を遮蔽できませんので、品質を保証することが出来ません。そして、保管する場所は、火の気がなく、直射日光が当たらない低温の場所が最適です。そういう場所を自宅で探すとなると、玄関でしょうか。玄関の中でも、壁で直射が遮れる場所を選んで置いておくと良いでしょう。玄関のたたき(土間床)は、コンクリートや人工石などの材料ですので、ひんやりしていることと、仮に給油の際に灯油をこぼしても始末がしやすい場所です。

 

灯油を給油する際は、灯油カートリッジを灯油の置き場所まで持っていく

 実際に灯油を給油する際は、必ず、灯油を動かすのでなく、ファンヒーターなどの灯油カートリッジを灯油の置き場所まで持っていき、そこで灯油を給油しましょう。給油は電動式灯油ポンプ(自動停止機能付き)を使うと便利です。目盛り8分目あたりで自動的に停止しますので、溢れてこぼす心配もありません。ただ、自動停止機能付きを使う場合でも、給油の際は目を離さないようにしましょう。また、この時、灯油カートリッジの下に新聞紙を四つ折りしたものを敷いておくと、ポンプの先を出し入れする際など、灯油の滴が落ちても新聞紙が吸い取ってくれるので、土間を汚す心配はありません。万一、何かの拍子で灯油をこぼした場合でも、直ぐに新聞紙で余分な灯油を吸い取ることが出来るように、1日分程度の新聞紙を灯油のポリタンクの側に置いておくと便利です。

 

買い置きの灯油は冬のうちに使い切るのが基本

 買い置きの灯油は冬のうちに使い切るのが基本です。3月に入る春先頃には1回に購入する灯油量を少なくするように心がけましょう。ただ、使い切らなかった場合でも、5月、6月でも、梅雨寒など冷える時もありますので、6月頃までの間には使い切るくらいの感じで使用していくと良いでしょう。

(2016.12.25)

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