vol.72 アウトドア料理 運搬から調理までの注意点

 夏休みに家族や友達同士で、アウトドアでのレジャーを予定している人もいることでしょう。森や川原など、大自然の中でのキャンプはバーベキューやアウトドア料理も楽しみのひとつですね。
 しかし、夏場のアウトドア料理で気を付けたいのが食中毒です。
 気温や湿度が高くなると、食中毒の原因となる腸管出血性大腸菌やカンピロバクター、サルモネラ属菌、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌などが増殖してしまうので注意が必要です。


 車で肉や魚を運ぶ際は、細菌が増殖しないために10℃以下の低温保存が基本です。食材はそれぞれ保存バックに入れ、十分な量の保冷剤を入れたクーラーボックスを利用してください。食材をキャンプ場の近くで調達する場合でも、保冷剤があると安心です。
 生で食べる野菜や果物は、食べる直前に水道水(なければペットボトルのミネラルウオーター)で洗いましょう。
 まな板や包丁を使う場合は、一番先に野菜や果物から調理して、最後に肉や魚という順番で調理するとよいでしょう。
 食肉や生魚を焼く場合は、表面だけでなく中までしっかり加熱させます。半調理品であっても、同様にしっかり加熱してください。
 そして、どんなに料理が得意な人であっても、当日おなかの具合が悪い、吐き気がある、手や指に傷がある場合は、調理をしないで他の人に任せてください。

車で肉や魚を運ぶ際は、細菌が増殖しないために10℃以下の低温保存が基本です

 また、ペットボトル飲料を口で直接飲む場合、細菌の増殖が確認されています。ペットボトルに直接口をつけて飲んだ場合は4〜5時間を目安に飲みきることをお勧めします。
 野外での食事は、おにぎりやサンドイッチ、スペアリブなどを手づかみで食べることも多いと思います。食事の前はしっかり手を洗うことを忘れずに。キャンプ場近くに水道があるとは限らないので、携帯用のウエットティッシュやスプレー式の消毒用エタノールを持って行くと便利です。
  細菌を寄せ付けず、清潔を保ち、アウトドア料理を楽しみましょう。


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(2017.8.4)

食品料理研究室