Vol.165 チェックの話

2003年9月23日更新

 チェック柄は子供服の定番になっていますが、今年の秋冬は、大人服にも、このチェック柄が目を引きそうです。
 そこで今回は、チェックのお話をしましょう。チェックには、大きく分けて「タータン・チェック」と「ディストリック・チェック」があります(ファッション・ビジネス基礎用語辞典)。

  
チェックの話
  

 タータンチェックは、17世紀ごろスコットランドで完成をみた織柄で、当時、クランと呼ばれた氏族たちの表象として使われていたものなので、紋章と同様に、系譜に応じて、格子の規格、色、配色に、厳しい取り決めがなされていたそうです。タータンチェックの特徴は、染め糸で経緯(たて・よこ)同色・同本数の多色使いの格子柄であること。世界で一番美しいといわれるタータンチェック柄は、7色使いのスチュワート・ビクトリアという格子柄だそうです。グランドカラーがグリーンのものをグリーン・タータンと呼び、レッドのものをレッド・タータンと呼んでいます。レッドタータンには厳しい取り決めはありませんが、氏族のものであったクランタータンの一種であるグリーンタータンにはきちっとした取り決めがあって、ベースカラーの構成は、グリーン・ブラック・ブルーが5・2・5になっています。ポロ・ラルフローレンがよく使っているブラックウォッチは、グリーン・タータンの仲間で、ベースラインの構成の上に、鮮やかなカラーのラインがある場合をグリーンタータンといい、ブラックだけのラインしかない場合をブラックウォッチと呼んで区別しています。

 ディストリックチェックは、織柄のトラディショナルと呼ばれているものすべてが含まれるそうで、ツイード柄として代表的なグレンチェック、ヘリンボーン、ガンクラブチェック、ハンドツース、ウインドペインなどがそうです。

 今年はツイードが大流行する予感がありますが、ツイードというとグレンチェック、ガンクラブチェック、ヘリンボーンです。グレンチェックはグレナカートチェックというのが本当の呼び名で、経緯とも濃色2本明色2本、濃色4本、明色4本の繰り返しの綾織になっていて、千鳥とヘアーライン(髪の毛のように細い線)を組み合わせた格子柄になっています。ヘリンボーンはニシンの骨に似ているところから名づけられたもので、日本では杉綾と呼ばれているツイード柄です。ガンクラブチェックは地糸に二色使いの千鳥格子柄をいい、イギリスの狩猟同友会のメンバーが好んでこの柄を着ていたことから名づけられたそうです。
 今年は、ひとつチェックのスカートでもいかがでしょうか?