ビューティーちょっとアドバイス
VOL.145 立てば芍薬… 今どきはシャクヤクエキス <2014.06.23 更新>

「立てば芍薬、座れば牡丹・・・」と言うように、芍薬の花は古来、美人の代名詞に使われています。この芍薬は今が盛りです。公園などでは紫陽花が咲き始める5月ごろから白や桃色、紅色の大輪が咲き出し、6月いっぱいくらいまで、しなやかで美しい姿を楽しめます。

この芍薬は、中国北部、シベリア、朝鮮半島を原産地とする多年草です。薬草としても知られ、根を乾燥させて使います。国内で使われる代表的な医薬成分について性質などを規定した『日本薬局方』では、「日局シャクヤク(芍薬=英名:Paeoniae Radix)」の主要成分はモノテルペン配糖体やタンニンなどで、薬効は「硬くなった筋肉をほぐす効果」「頭痛・腹痛を治す効果」。通常、鎮痛、血行促進、消炎、解熱などの作用を期待して処方されます。

この「シャクヤクエキス」を配合した化粧品が発売されているのをご存知ですか? ポーラ・オルビスグループの「オルビスエクセレントホワイトシリーズ」に配合されているシャクヤクエキスについて、同グループのポーラ化成工業では興味深い知見を発表しています。

ここ数年、近赤外線の肌ダメージが話題になっています。実は、近赤外線は地上に到達する太陽光エネルギーの約30%を占めていて、長波長紫外線(UVA)よりも高い割合で表皮の下にある真皮に到達することが知られています。この近赤外線が真皮を構成する基本線維であるコラーゲンを分解する分解酵素の生成を促進したり、活性酸素の発生を誘発して光老化(シワやたるみ)を促進することが分かっています。

ポーラ化成工業は、この真皮線維芽細胞のコラーゲン分解酵素が紫外線による影響よりも遅れて増加することを見出し、シャクヤクエキスに近赤外によるコラーゲン分解酵素増加を防ぐ効果があることを発見しました。さらに、シャクヤクエキスが近赤外線照射によるコラーゲン線維構造の悪化を抑える効果を有することも確認したと発表しています。

シャクヤクエキスを配合した化粧品を実際に使用することで、どの程度、年齢相応のエイジングケアができるかは別として、美人の代名詞に使われていたシャクヤクの成分に、美人のもとがあったとは…。なんともロマンを感じてしまうのは、私だけでしょうか。

 
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  化粧品、美容器具などの商品評価やスキンケア・ヘアケアなど広範囲の美容科学一般を研究しています。使用テスト、官能評価、各種機器測定やビデオ映像解析、衛生試験などいろいろな研究方法を使って化粧品、トイレタリー用品、ドライヤー、シェーバーなど理美容器具の商品評価と改善提案、新製品の商品企画提案、取扱説明書の作成などを行います。  
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