情報調査部

広報セミナー(開催レポート) 広報セミナーとは

「新任広報パーソン夏期講座」を開催

フジサンケイグループの幹部記者、企業の現役広報部長らが講師
日 時:2019年7月5日(金)〜8月2日(金)(計5回)
会 場:日本記者クラブ 大会議室(第1回〜第4回)
フジテレビ見学会(第5回)

 エフシージー総合研究所では、毎年7月に企業・団体の新任広報担当者のためのセミナーを開催しています。フジテレビ、産経新聞の幹部記者やウェブマガジンの編集長、企業の広報部長らを講師として招き、キャリア広報パーソンを養成するもので、今年で21年目を迎えました。今号では、この7月から8月にかけて5週にわたって開催したセミナーの模様を紹介します。

広報エキスパートの登竜門

 本講座は講師全員が、現役の広報部長、マスコミ幹部記者で構成され、即戦力となる広報パーソンを養成することを目的としています。開講から20年以上がたち、本講座の卒業生の多くが現役のキャリア広報パーソンとして活躍されています。
 今年も金融、建設、サービス、大学など幅広い業種の新任広報パーソンが参加し、フジテレビ、産経新聞、扶桑社の幹部記者、メディアコンサルタント、企業の現役広報部長ら11人の講師から、実践的な講義を受けました。

広報パーソンに求められる基本知識とスキル

 セミナー第1回は、広報業務の基本知識、新聞と雑誌・ウェブメディアについて、3人の講師が登壇。
 キャリア20年のベテラン広報マン、帝人コーポレートコミュニケーション部長の宇佐美吉人氏が自らの経験を基に、新人にわかりやすい広報の基本を伝授。広報の効果測定法やマスコミとの付き合い方、情報の入手法など市販のテキストには載っていないとっておきの方法を披露しました。

 扶桑社のWeb サイト「日刊SPA!」「女子SPA!」編集長の増田結香氏は、Webメディアの編集方針や求めている情報について説明。産経新聞前経済本部長兼経済部長の吉田憲司氏は、新聞記者と広報担当との人間的なつながりの重要性と残念な広報の例などを取りあげました。

第一回講義で、広報の基本や求められる資質について語る帝人コーポレートコミュニケーション部長の宇佐美吉人氏(右)と、Webメディアの編集方針について解説する扶桑社の増田結香氏 第一回講義で、広報の基本や求められる資質について語る帝人コーポレートコミュニケーション部長の宇佐美吉人氏(右)と、Webメディアの編集方針について解説する扶桑社の増田結香氏

SNSの活用とプレスリリースの基本

 第2回は、博報堂DYメディアパートナーズの森永真弓氏が、SNSを使った情報発信方法について、具体例を挙げて解説しました。SNSを特別なものと捉えるのではなく、まず一般常識的な顧客へのメッセージや応対方法を確立したうえで、一つのツールとして使うべきと強調しました。参加者から多数の質問が出て、SNS活用への関心の高さがうかがえました。

 本セミナーの看板授業、ニュースリリース作成講座では、産経新聞編集局副編集長の小川記代子氏が記事掲載のための秘訣を伝授。参加者には、実際にリリースのタイトルを書いてもらうなどの実習も行いました。

企業活動を「わかりやすく」「魅力的に」伝えることが広報のミッションの一つと説くコスモエネルギーホールディングスの高木勢伊子氏(左)と、新聞社の取材体制と事件記者の特徴について解説する産経新聞社会部長の中村将氏 企業活動を「わかりやすく」「魅力的に」伝えることが広報のミッションの一つと説くコスモエネルギーホールディングスの高木勢伊子氏(左)と、新聞社の取材体制と事件記者の特徴について解説する産経新聞社会部長の中村将氏

CSRと社内広報活動の強化策を学ぶ

 第3回は、大日本印刷コーポレートコミュニケーション本部長の田村高顕氏に読まれる社内報の実践方法を教示いただきました。同社の社内報は、企業団体を対象にしたコンテストでいくつもの賞を受賞しており、参加者からは具体的な制作方法についての質問が相次ぎました。
 「経営理念を具現化、ストーリー化して、ステークホルダーに伝えることが広報の重要なミッションです」とコスモエネルギーホールディングスのコーポレートコミュニケーション部長の高木勢伊子氏は強調。自社のCSR活動の実践例を挙げて社内の結束力を高めて、対外的にもアピールする方法を分かりやすく解説しました。

平時と緊急時の広報活動の違いはどこにあるか

 第4回は、2人の講師が登壇。キッコーマン執行役員コーポレートコミュニケーション部長の臼井一起氏が広報対応、特にネガティブな取材に対する対応を中心に講義。産経新聞社会部長の中村将氏は、事件記者の特徴や新聞社の取材体制などについて、自身の経験を織り交ぜてわかりやすく解説しました。

フジテレビ見学会とテレビ報道の仕組みを経済担当デスクが解説

 セミナー最終回は、フジテレビの見学会とフジテレビの2人の講師による講義を行いました。
 フジテレビジョン取材センター経済部デスク担当部長兼報道局解説委員の智田裕一氏はテレビ記者が求めるネタとは何かを話し、テレビ取材を受けるためのアプローチ方法を解説しました。

 セミナー最終講義には、フジ・メディア・ホールディングス経営企画局開発企画担当局長の時澤正氏が登壇。時澤氏は、フジテレビの情報番組プロデューサーなどを歴任、現在は現職のほか、1999年に日本で初めての在日外国人向け情報サイト『GaijinPot.com 』を立ち上げた(株)ジープラス・メディアの代表も務めています。

 テレビは、全国の消費者にあまねく、瞬時に伝えられるツールであり、テレビメディアの可能性について熱っぽく説きました。

 セミナー参加者からは、広報パーソン同士の横のつながりができ、勉強になったとの感想が多数寄せられました。

 弊社では、これからも広報担当者に役立つ実践的なセミナーを企画していきますので、ふるってご参加ください。

フジテレビでのスタジオ見学会の模様 フジテレビでのスタジオ見学会の模様

――以下、参考用に開催したセミナー情報を掲載します――

 フジサンケイグループの一員であるエフシージー総合研究所では今年も、企業や団体の新任の広報担当者のための5週連続の実践的な広報セミナーを開催いたします。広報の基本知識からマスコミへの情報発信、社内広報、危機管理、新聞・テレビはじめ各マスコミへのアプローチ方法など広報のA to Zを体系的に学べるプログラムです。

 講師陣は経験豊かな現役広報担当者をはじめ、産経新聞、フジテレビの編集・報道責任者など、全員広報と報道の最前線にいる現役のメンバーです。広報業務を改めて見直したいとお考えの担当者にもお勧めです。少人数制クラスで、フジテレビの見学会のほか、初回には懇親会を開いて講師陣とご参加の皆さまとの情報交換、広報担当者同士のネットワークづくりをお手伝いいたします。

テーマ 『新任広報パーソン夏期講座』
日 時 第1回 2019年7月5日(金) 13:30~18:00 (懇親会付き)
第2回 2019年7月12日(金) 13:30~17:00
第3回 2019年7月19日(金) 13:30~17:00
第4回 2019年7月26日(金) 13:30~17:00
第5回 2019年8月2日(金) 13:30~17:00
会 場 (第1回〜第4回)
日本記者クラブ 大会議室 map
東京都千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル

Tel.03-3503-2721(代表)
※セミナー最終回の第5回はフジテレビの見学会のため、会場が変更となります。
参加費 一般=90,000円
フジサンケイ広報フォーラム会員=70,000円
(ともに税別)
定員 25名
※定員になり次第締め切りとさせて頂きます。

プログラム

第1回 7月5日(金) 13:30~18:00 日本記者クラブ大会議室
■ 講習のテーマ 「広報パーソンに求められる基本知識とスキル」
13:30~15:00 「広報業務の基本的な考え方と弊社の取り組み」
企業広報の現役幹部が広報担当者に求められるスキルと資質をアドバイス
15:00~16:00 「情報誌編集者からみた企業広報」
編集幹部が紙やネット媒体と広報のあり方を伝授
16:00~17:00 「新聞社の取材体制と新聞記者から見た良い広報パーソンとは」
産経新聞経済部長が新聞の取材体制と好かれる広報について解説
17:00~18:00 名刺交換を兼ねた懇親会

第2回 7月12日(金) 13:30~17:00 日本記者クラブ大会議室
■ 講習のテーマ 「ウェブによる情報発信」と「記者に拾われるニュースリリースの作り方実践講座」
13:30~15:00 「ソーシャルメディアの基本知識と企業広報での効果的な活用方法」
―ウェブ上でのコミュニケーションの注意点をお教えします―

ソーシャルメディアの専門プロデューサーがSNSの注意点などについてアドバイス
15:00~17:00 「記者に拾われるニュースとは―新聞社編集責任者が教える選別のポイント」
―読まれるニュースリリースの作り方、実践講座―

読まれるリリースや文章の書き方、見出しの書き方などについて徹底指導

第3回 7月19日(金) 13:30~17:00 日本記者クラブ大会議室
■ 講習のテーマ 「社内報づくりのポイントと社内広報活動の強化策」
13:30~15:00 「社内広報の重要性と訴求すべきコンテンツ」
社内報制作の担当責任者が読まれる社内報のテクニックを披露
15:15~17:00 「CSR活動等への取組みと社内外への情報発信」
企業の担当責任者がCSR活動について紹介

第4回 7月26日(金) 13:30~17:00 日本記者クラブ大会議室
■ 講習のテーマ 「平時と緊急時の広報活動」
13:30~14:30 「平時と緊急時の広報活動」
―緊急時に慌てないために―

企業の広報トップが平時と緊急時の広報の対応指針についてアドバイス
15:00~17:00 「緊急時のマスコミ対応」
―炎上させない広報対応のポイント―

産経新聞現役幹部が事件発生時の記者の動きと望まれる広報対応を伝授

第5回 8月2日(金) 13:30~17:00
■ 講習のテーマ 「テレビメディアと広報」・フジテレビ見学会
13:30~14:45 フジテレビ見学会
15:00~16:00 「報道番組と企業広報」フジテレビジョン報道局担当によるテレビ報道についての講義
16:00~17:00 「テレビ局の組織とテレビマンの特徴」
フジテレビジョン幹部によるテレビマンの特質やその考え方についての解説

お申込み受付中のセミナー

広報セミナーとは

当研究所では、広報活動に関するさまざまなセミナーを開催しています。セミナーのテーマは、危機管理からニュースリリースづくりなど、幅広く展開。主なものに「事件と広報」「製品回収事件と広報」「インターネットのリスク管理」「新任広報マン夏期講座」「何がニュースになるか」「戦力としての広報ウーマン」「読まれる社内報づくり講座」などがあります。
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