情報調査部

広報セミナー(開催レポート) 広報セミナーとは

2012年 新任広報マン夏期講座

日 時:2012年7月5日(木)〜8月3日(金)(計5回)
会 場:日本記者クラブ 9階 大会議室

毎年恒例の集中講座「新任広報マン夏期講座」を7月5日から週1回、全5回で開催しました。今年は20人の企業、団体、大学、病院の新任広報担当者にご参加いただき、広報の基礎から危機管理、SNSの活用といった幅広い内容の講義を受けて、“広報マン”としての心構えや実務事例などを学んでいただきました。

講座1回目(7月5日)「広報活動キーポイント」

タニタ 猪野正浩 氏 タニタ 猪野正浩 氏

広報のフレームワークについて、タニタ広報室長の猪野正浩氏、産経新聞経済本部部長の長谷川秀行氏、当社の広報アドバイザーから学んでいただきました。

タニタの猪野氏は、「社員食堂」を中心とする戦略的な広報活動について説明。受身から攻めへと変革して戦略的な広報計画を立案、実施することで自社ブランドを高めてきた経緯なども紹介していただきました。広報担当者は自社情報だけではなく、社会や経済の動きからトレンドでさまざまな情報を持ち、メディアとフェース・ツー・フェースのコミュニケーションを行ってほしいと受講者にアドバイスを送りました。

産経新聞経済本部 長谷川秀行氏 産経新聞経済本部
長谷川秀行 氏

産経新聞の長谷川部長は、経済本部の取材体制、政治部、社会部などとの違いなどを説明し、新聞記者から見た理想の広報担当者についての意見も披露していただきました。「広報担当者と新聞記者は信頼関係を築くことが一番」「記者との出会いが取材や危機管理など、どんな出会いであっても、そのきっかけを大事に続けてほしい」と結びました。

当社広報アドバイザーの山本ヒロ子は、「平時」と「緊急時」のメディアとの付き合い方をさまざまな事例を挙げて紹介。講義終了後は懇親会を開き、受講者同士、講師との名刺交換、情報交換が活発に行われました。

講座2回目(7月13日)「何がニュースになるか」

ニュースリリースの作成と新聞からネットメディアまでの情報発信について学ぶプログラムです。

リリース作成のポイントについて説明したしたのは当社情報調査部長の三浦恒郎。広報部門が作成するリリースには、新製品やイベントの告知、業績(決算)発表、重要人事、事件・事故などの不祥事の報告などさまざまな種類があることを指摘して、記者の立場からみた読みやすい文章の書き方、手にとってもらえるリリースにするための工夫などをアドバイスしました。また、実際に企業が作成したリリースに見出しをつけたり、架空の新商品をPRするリリース作成の実習がありました。

産経新聞経営企画室次長の谷口正晃氏は、新聞とテレビ、ネットメディアの現状と今後の展開について説明し、「既存メディアだけではなく、進化を続けるSNS、スマートフォン、タブレットなどのモバイル端末と連動させた広報活動の可能性を模索してほしい」と訴えました。

ニュースリリース実習風景
ニュースリリース実習風景
産経新聞経営企画室次長 谷口正晃 氏
産経新聞経営企画室次長
谷口正晃 氏

講座3回目(7月20日)「社内広報の充実」

社内広報をテーマに企業の具体的事例を紹介し、あわせてデジタルカメラ撮影の基本を学びました。

具体事例の紹介は、「わが社の社内報」をテーマにしたパネルディスカッションです。パネリストはブリヂストン広報部広報第2課の早川由希子氏と丸紅広報部広報課の中村香織氏。社内広報の具体的活動や社内報の編集方針・体制、イントラネット展開など紙以外の媒体紹介のほか、日頃の悩み、今後の課題点などについても教えていただきました。参加者からは「新社長の紹介方法は」「読者アンケートのやり方を教えてほしい」といった質問が出て、パネリストはこれまでの経験を基に的確にアドバイスしていました。

デジカメ撮影に関しては、産経新聞写真報道局の野村成次氏が、プロが撮影した写真を紹介しながら、社内報の編集や社内行事などで撮影するさまざまなシーン(インタビュー、対談・座談会、表彰式、会議、社員大会など)の撮り方について解説しました。「オート撮影だけではなく、撮影対象、環境、明るさなどを判断して、シャッタースピード、絞り、感度設定(ISO)などの機能を使いこなしてほしい」と強調しました。

デジタルカメラの講義風景
デジタルカメラの講義風景

講座4回目(7月27日)「緊急時の広報活動

事件・事故や不祥事など、緊急時の広報対応について学ぶプログラムです。

広報アドバイザーの風間眞一が最近の事件・事故、不祥事を例に挙げて、広報担当者がやってはいけないこと、やるべきことを説明しました。緊急会見を実施する場合の準備については、ニュースリリース、想定問答集に盛り込む内容から記者会見場の設営ポイントまでをアドバイスし、事件や事故、不祥事が起きてしまった場合は「誠意」と「スピーディーな対応」を忘れないでほしいと指摘しました。

野村ホールディングス執行役員でグループ広報担当の三浦栄治氏からは、経験を踏まえた広報マンとしての心構えから、事件・事故が発生したときのメディアに対する基本姿勢までを披露していただきました。「メディアとは日頃から付き合いが大切。良い関係を築いてください」とアドバイスしました。

また、産経新聞編集長の近藤豊和氏は、新聞の1面を飾った事件・事故を紹介して「危機管理はマスコミ対応が最大のポイントになる」と強調しました。また、最近の企業事件を具体的なケースとして取り上げ、社会部記者が事件・事故の取材の際に何を考え、どう動くのか披露していただきました。

広報アドバイザー 風間眞一 氏 広報アドバイザー 風間眞一 氏
野村HD 三浦栄治 氏 野村HD 三浦栄治 氏
産経新聞編集長 近藤豊和 氏 産経新聞編集長 近藤豊和 氏

講座5回目(7月28日)「テレビやネット、SNSと広報」

最終回はテレビやネット、SNSへのアプローチについて学ぶプログラムです。

花王のデジタルコミュニケーションセンター企画室長の本間充氏が、デジタル時代の広報活動について説明し、WEBサイトからツイッター、フェイスブック、ミクシーなどのSNSを広報活動にどう生かすか、活用するうえでの問題点や課題点などを紹介しました。エイベック研究所代表取締役の武田隆氏からは、消費者にも参加してもらう活気あるサイトの構築と運営の実例を紹介いただきました。さらに、ソーシャルメディアをうまく広報活動に利用している企業の具体例を挙げて説明いただきました。

フジテレビ報道局解説委員の安倍宏行氏は、メディアの媒体別広告費の動向などを通じて、既存メディアの新聞、テレビ、雑誌からツイッター、フェイスブックといったソーシャルウェブ(SW)の社会的影響力が大きくなっていることを解説しました。また、広報がテレビ局にアプローチする場合は、「『何が絵になるか』に配慮してテレビを意識した提案してほしい」とアドバイスしました。

エイベック研究所 武田隆 氏 エイベック研究所 武田隆 氏
花王 本間充 氏 花王 本間充 氏
フジテレビ 安倍宏行 氏 フジテレビ 安倍宏行 氏

最終講義の終了後に開いた懇親会では、参加者から「あっと言う間の1カ月だった。充実した講義内容で良かった」とか「現職のマスコミ、そしてさまざまな業界の人から直接、話が聞ける機会は貴重だった」などの声が聞かれました。

懇親会風景
懇親会風景

――以下、参考用に今回のセミナーの御案内を掲載しています――

エフシージー総合研究所は企業や大学、自治体などの広報部門の新人を対象に、5週連続の夏期講座を開催します。広報の基本からマスコミへの情報発信、社内広報、危機管理、テレビ・デジタルメディアへの対応など幅広い広報業務を体系的に学ぶプログラムです。

講師陣は経験豊かな現役広報担当者をはじめ、産経新聞、フジテレビの編集・報道責任者、コンサルタントなど多彩なメンバーです。広報業務を改めて見直したいとお考えの担当者にもお勧めです。少人数制クラスで、初回と最終回には懇親会を開いて講師陣とご参加の皆さまとの情報交換、広報担当者同士のネットワークづくりをお手伝いいたします。

テーマ 2012年 新任広報マン夏期講座
日 時 第1回 7月5日(木) 13:00〜18:00 「広報活動キーポイント」
第2回 7月13日(金) 13:00〜17:00 「何がニュースになるか」
第3回 7月20日(金) 13:00〜17:30 「社内報の充実」
第4回 7月27日(金) 13:00〜17:00 「緊急時の広報活動」
第5回 8月3日(金) 13:00〜18:00 「テレビ、ネット、SNSと広報」
会 場 日本記者クラブ 9階宴会場 map
千代田区内幸町2-2-1 日本プレスセンタービル9階

Tel.03-3503-2721(代表)
参加費 一般=98,000円
フジサンケイ広報フォーラム会員=88,000円
(各税込み)

プログラム

【7月5日(木)】第1回「広報活動キーポイント」
広報のフレームワークについて、広報アドバイザー、ベテラン広報マン、マスコミから学ぶ
13:10
〜14:10
メディアとのつき合いかた
【講 師】
エフシージー総合研究所広報アドバイザー 山本 ヒロ子
14:10
〜15:30
わが社の広報活動
【講 師】
(株)タニタ広報室長 猪野正浩 氏
15:45
〜17:00
マスコミから見た企業広報
【講 師】
産経新聞編集局経済本部部長 長谷川秀行 氏
17:00
〜18:00
懇親会

【7月13日(金)】第2回「何がニュースになるか」
ニュースをどう発信するか!マスコミと企業を結ぶリリース作りを学ぶ
13:00
〜15:30
ニュースリリースの作り方 【講義と実習】
―記者が注目する、手にする、分りやすいリリースとは!
【講 師】
エフシージー総合研究所情報調査部長 三浦恒郎
15:45
〜17:00
新聞からネットメディアまで〜情報のツボ
【講 師】
産経新聞経営企画室次長 谷口正晃 氏

【7月20日(金)】第3回「社内報の充実」
社内広報をテーマに、デジカメの基本や企業の具体的な事例を学ぶ
13:00
〜15:00
ニュースリリースから社内報まで デジタルカメラの撮影術 【講義と実習】
―インタビュー、記者会見、入社式など社内イベント撮影のポイント
【講 師】
産経新聞写真報道局 野村成次 氏
15:15
〜17:30
社内報編集担当者によるパネルディスカッション 「わが社の社内報」
【パネリスト】
(株)ブリヂストン広報部広報第2課 早川由希子 氏
丸紅(株)広報部企画課 中村香織 氏

【7月27日(金)】第4回「緊急時の広報活動」
事件・事故など緊急時の広報対応について学ぶプログラム
13:00
〜14:15
危機管理と広報
【講 師】
広報アドバイザー/RMCA-J上級リスクコンサルタント 風間眞一 氏
14:15
〜15:30
事件・事故が発生!そのとき広報担当者はどう動くか
【講 師】
野村ホールディングス(株)執行役員グループ広報担当 三浦栄治 氏
15:45
〜17:00
緊急時のマスコミ対応
【講 師】
産経新聞編集局編集長 近藤豊和 氏

【8月3日(金)】第5回「テレビ、ネット、SNSと広報」
テレビやネット、SNSにアプローチした広報について学ぶ
13:00
〜14:15
「Digital時代の広報活動」広報で活用できる、Digital Mediaと
各社の取り組み例

【講 師】
花王(株)デジタルコミュニケーションセンター企画室長 本間 充 氏
14:15
〜15:30
つながることが価値になる〜インターネットが実現する心あたたまる
関係と収益化

【講 師】
(株)エイベック研究所代表取締役 武田 隆 氏
15:45
〜17:00
メディアと企業広報
【講 師】
フジテレビ 報道局取材センター解説委員 安倍宏行 氏
17:00
〜18:00
懇親会

お申込み受付中のセミナー

広報セミナーとは

当研究所では、広報活動に関するさまざまなセミナーを開催しています。セミナーのテーマは、危機管理からニュースリリースづくりなど、幅広く展開。主なものに「事件と広報」「製品回収事件と広報」「インターネットのリスク管理」「新任広報マン夏期講座」「何がニュースになるか」「戦力としての広報ウーマン」「読まれる社内報づくり講座」などがあります。
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