情報調査部 危機管理研究室

あの企業事件を振り返る

こちらのページでは広報関連の企業事件情報を掲載しております。内容は会報誌に掲載当時のものです

2008年1月 大学総長による強制わいせつ事件

最近のマスコミ報道で、パワハラ・セクハラという言葉を見聞きしない日はない。合衆国大統領ほどの権力者と言えどもセクハラ疑惑で弾劾されかねない世の中だ。 今回は、大学の創立者による強制わいせつ事件を振り返る。(文中の肩書は当時/敬称略)。

2008年1月21日、警視庁捜査一課と池袋署は東京福祉大学(本部・東京都豊島区)の中島恒雄総長を強制わいせつ容疑で逮捕した。 警視庁の調べによると、同総長は2007年2月に大学の総長室に40代の女性教員を呼び出し、無理やり体を触るなどした。この女性教員はその後退職した。 実は、この総長は1997年に理事長を務めていた別の学校法人の女性講師に暴行しようとして、強姦未遂容疑で逮捕された経歴の持ち主。 東京福祉大学は2000年に中島総長によって創立された。安土桃山時代から江戸時代に活躍した京都の豪商茶屋四郎次郎の子孫という総長は、"ワンマン経営"で大学を運営していた。

学内にこの絶対的権力者をいさめる人物はおらず、数々のわいせつ行為に対して、職員は見て見ぬふりをしていたという。 この逮捕をきっかけに、他にも被害者がいることが判明、この破廉恥総長の卑劣なやり口なども報道された。産経新聞によると派遣契約の女性教職員に対して、 破廉恥行為をした後に「黙っていれば正社員にしてあげる」、「待遇を良くしてあげる、ただし口外したら辞めてもらう」などと、隠ぺい工作にも余念がなかった。

総長の逮捕という事態に対しても大学側は、事件に対する具体的なコメントは出さず、後任の学長と理事長を発表するにとどめた。 しかも、新理事長は中島総長の母親で、総長ポストは空席のままという弥縫策だった。 東京地裁は6月、この総長に対して執行猶予の付かない2年10か月の実刑判決を下した。控訴審の東京高裁も2年の寺家系判決を下し、刑が確定した。 同総長は出所後も大学の経営に関与し、現在も、文科省から不適切な運営を指摘され続けている。
(大手八郎)

※ 禁転載

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