環境レポート・美容・健康コラム
Vol.6 腸内環境を整えるには
<2018.11.16 更新>

 前回のコラムで、腸内フローラ(腸内細菌叢)の理想の割合は「善玉菌2割」「悪玉菌1割」「日和見菌7割」とお伝えしました。私たちが食べる食事は、そのまま腸内細菌が食べるエサになります。食べるものによって、腸内環境や腸内フローラを良い状態に保つことが可能です。
 では、健康なときの、良い状態の腸内フローラを保つにはどうしたらよいのでしょうか。


◯食物繊維を取ろう
 お腹の調子を整えるには、食物繊維が有効だと聞いたことがあると思います。では、どうして食物繊維が良いのでしょうか。
 「食物繊維」は、ヒトの酵素で消化できないものがほとんどです。腸内細菌は、ヒトが消化できなかった食物繊維などの炭水化物をエサにして、ヒトの身体に良い物質を作ります(発酵)。また、食物繊維は、腸を刺激して動きをよくし、食物が溜まらないように体外への排出を促します。
 しかしながら、腸内に食物繊維が少なくなると、腸内細菌はタンパク質をエサにして身体に有害な物質を作り始めます(腐敗)。腸への刺激も少なくなって腸の運動も鈍るため、身体に良くない物質が腸に溜まり、腸内環境が悪化してしまうのです。


 食物繊維を無理なく摂るには、毎食こまめに食べると良いと思います。
 例えば、コンビニのパスタにサラダやスムージーを付ける、間食は果物やプルーンなどのドライフルーツにする等です。いつもの食事に野菜や海藻、豆類が入った一品をつけてみましょう。


◯良い食習慣を長く続けよう
 短期間のダイエットと同じで、短い期間だけ栄養バランスの取れた食事を摂っても、逆に、短期間だけファストフードのようなジャンクな食事をしても、腸内フローラへの影響は少ないそうです。
 しかし、ジャンクフードを長い間食べ続けていると、腸内環境のバランスが徐々に乱れて、体調不良を引き起こす一因になります。反対に、バランスの取れた食事を摂り続けると腸内フローラが健康な状態を保ちやすい腸内環境を作ることが出来ます。  


◯食事由来の乳酸菌やビフィズス菌等は腸に棲みつきにくい
 良い体調を保ちたい!と、ヨーグルトや、納豆、お漬物を食べている人もいると思います。
 しかし、せっかく摂取した身体に良い乳酸菌やビフィズス菌等も腸内の厳しい生存競争に負けて体外に出されてしまい、腸内に棲みつくことは難しいのです。
 食品由来の善玉菌は、その食品を食べている期間は腸内に存在し、身体に良い物質を作り続けてくれます。毎食ではなくても定期的に食べ続ける習慣をつけましょう。


 栄養バランスの取れた食事をするのも、ヨーグルトなどを食べるのも、続けることが大切です。ストイックになる必要はありません。出来る範囲で長く良い習慣を続けていくことが腸内フローラにも身体にも重要になります。

(コマツ)



 味が染みている高野豆腐と、冬が旬のシャキシャキ小松菜でご飯が進みますよ。
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高野豆腐と小松菜の中華煮(産経新聞2018年1月22日掲載)



暮らしの科学部 美容・健康・料理研究室に入りましたコマツと申します
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