フジテレビ商品研究所

商品研究レポート

冷感グッズの効果を調査

冷感グッズの
効果を調査

今注目されている冷感グッズ4種について、肌冷却効果と冷却感覚の持続性を計測しました。

 雑誌ESSE(2013年8月号/7月5日発売)からの依頼で、今注目されている冷感グッズ4種について、肌冷却効果と冷却感覚の持続性を計測したので、その結果を紹介します。

試験の概要

 男性モニター1名で、4種類の商品について、使用する体の場所を変えて部分的に使用し、皮膚表面の温度の推移をサーモビュアで撮影しました。併せて、皮膚の冷感覚の変化も記録し、冷感の感覚と実測値に違いがあるか、比較してみました。

調査方法

【試験内容】 冷感グッズの持続性評価
【計測実施日】 2013年6月3日、5日
【計測条件】 28℃50%の恒温恒湿室で座位安静にして計測
【計測項目】 皮膚表面温度(サーモビュア:ニコン製)
画像の記録と同時に画面中心の温度測定機能により、温度の絶対値を測定した。
冷感官能評価
【表1】 試験品
  商品名(メーカー) 商品のタイプ 塗布方法
持続型冷却スプレー
COOLON
(興和)
ハンカチやタオルにスプレーして体に当てる
(エアゾール缶タイプ)
・ハンカチに2プッシュ
シャツシャワー
(ときわ商会)
衣類にスプレーしてから着るタイプ
(スプレータイプ)
・半そで丸首Tシャツの左腕袖部分に2プッシュ
しろくまのきもち
(ビックウイング)
水に浸して首に巻く
(布タイプ)
・25℃の水に5分浸漬後、水滴を紙タオルでぬぐい使用
どこでもアイスノン
(白元)
ジェル状化粧水 ・1プッシュ(0.2g程度)を指で塗布

試験結果

【表2】 「皮膚表面温度変化」と「冷感」

【表2】 「皮膚表面温度変化」と「冷感」

図1:冷汗グッズの使用による皮膚表面温度の変化

1)「皮膚表面温度変化」と「冷感」

① COOLON
 スプレー直後、皮膚感覚のなくなるような「キンキンの冷たさ」が特徴です。皮膚の表面温度も急速に下がりますが、1時間程度でほぼ元の温度に戻りました。それ以降はやや温度が高くなった部分もありましたが、感覚的には1時間半までひんやり感が持続しました。

② シャツシャワー
 衣服を通して徐々に冷すもので、ゆっくり冷えていくのが特徴です。刺激感が少ない上に、長時間さわやかで快適な涼しさが保たれました。使用直後は、皮膚温の変化はあまりありませんでしたが、10分後には低温部分が確認できました。30分経つとマイナス1度まで戻りましたが、測定の75分間は塗布前より温度が下がっており、感覚的にも30分まで「涼しい感覚」の弱い冷感がありました。

③ しろくまのきもち
 この商品は薬剤を塗るタイプと違い、水に浸したスカーフを首に巻くというもの。冷え方が自然で、長時間皮膚温が最も低く保たれ、冷感も同様に持続しました。しかし、マイナス5度という低い温度感覚は無く、冷感は穏やかなものでした。また、①のような刺激感はないものの、首にまとわり付く感覚はありました。

④ どこでもアイスノン
 塗布直後には皮膚温の低下が見られましたが、10分後にはもとの皮膚温に近くなってしまいました。温度低下は4種類中最も短いのですが、肌に感じる冷感は1時間程度持続しました。ただし、ひんやり感は総じて弱く、感覚的には①に比べて非常に穏やかな効果でした。

2)冷感グッズの特徴

 今回試験した冷感グッズの特徴をまとめました(表3)。
 ①、②、④は皮膚温が下がっている時間よりも、感覚的にひんやり感じている時間の方が長く感じられました。最初に皮膚温が下がって、急激に冷たくなるのが特徴で、冷感刺激が強い方を期待するスポーツ時の冷却などに向いています。冷感も持続する一方、時間が経つにつれ、皮膚温が上がり冷却剤というよりも薬用シップを塗布している感覚になりました。この感覚は好みが分かれるところでしょう。また、試験中、一時的に肌に赤みや刺激感がある場合がありましたが、最終的に残ることはありませんでした。

 一方で③は、冷感が穏やかで長時間持続するので、勉強や仕事時の使用に向いています。ただし、装着時の首回りのわずらわしさが気になる人には向きません。
 それぞれの商品は、持続性や刺激、使い勝手に特徴がありますので、自分にあった一品を選ぶ必要がありそうです。

【表3】 商品特徴のまとめ
  商品名(メーカー) 冷感の持続性 商品特徴(オススメの使用)
持続型冷却スプレー
COOLON
(興和)
使用直後に、「キンキンの冷却感」、その後1時間程度のひんやり感。当てる部位のみの冷感のため面積がやや狭い。 急速に部分的に冷却したい場合に向く。野外向き、レジャー、スポーツにオススメ。
シャツシャワー
(ときわ商会)
着用後、徐々に冷感を感じる。ひんやり感は1時間程度で弱まるが、その後も広範囲が涼しく快適。 外出時にオススメ。刺激感が少ない。
衣類の素材によっては冷感にバラツキがでることも。
しろくまのきもち
(ビックウイング)
最も長時間、冷感が持続。布は1日経っても水を含みひんやりしている。 長時間しっかり冷える。登山等にも良いが、冷却部位が首周りなどに限定される。
どこでもアイスノン
(白元)
表面温度が低いのは、20分程度。その後は、皮膚温は当初と変わらない。感覚的なひんやり感は1時間程度残る。 皮膚温の低下は少ないが、配合成分によって冷感が持続。刺激感も少なく、手軽にひんやり感がほしいときに良い。使い方が簡単。

(2013.07.19 生活科学研究室)

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