エフシージー総合研究所・フジテレビ商品研究所

2008年研究発表

日本菌学会 第52回年次大会

日時と場所: 2008年5月30日〜31日 三重大学 三翠ホール
発表演題と発表者: “室内に潜むマイコトキシン産生菌”の由来-タバコシバンムシの付着菌-
川上 裕司 (株)エフシージー総合研究所IPM研究室

要旨

タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)は2〜3mmの微小な広食性甲虫で,多種類の乾燥植物質や乾燥食品を食害することで著名な家屋害虫である。演者は,これまでに本種が人の住環境中に極めて普通に生息することを明らかにし,更に,本種の体表面と消化管からは公衆衛生上有害な真菌と細菌が分離されることを報告してきた(家屋害虫1996,1997,1998,2001,2004;衛生動物2002, 2003,2005,2007,2008;マイコトキシン2006,2007;応動昆2007)。体表面からはマイコトキシン産生菌として知られるAspergillus flavus,A. ochraceusなどが分離されている。本種から分離されたA. ochraceusのochratoxin A 産生能を分析した結果,31株中29株に強い産生能があることが判った。本種がA. ochraceusのcarrierとなることによる,食品のochratoxin汚染の可能性が懸念される。また,走査形電子顕微鏡による採集個体の観察から,本種の前胸背板や前翅の体毛に付着する胞子が「胞子由来の粘着物質」によって固定されていることが明らかになった。 (一部抜粋)

環境科学研究室では、「ダニ」「カビ」「微小昆虫類」「抗菌性評価」など
室内環境の有害生物の研究・調査に対応いたします。

【室内環境生物分野の試験および研究】
  • 室内環境中で健康被害を及ぼすダニ・微小昆虫類・カビなどの研究
  • 喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルゲンとなる生物の研究
  • 大学や国公立の研究機関との共同研究
  • 空気清浄機の除菌性能評価、抗菌素材の性能評価などの商品実用試験
  • 異物混入検査

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