vol.35 お弁当のおかずやご飯の冷まし方

空が澄みわたり、爽やかな風が吹き始めました。秋の行楽シーズンの到来です。楽しみ方はさまざまですが、お弁当を持参して屋外で食べることも楽しみのひとつでしょう。そのときに気をつけたいのが、お弁当の衛生です。涼しくなってはきたものの、油断は禁物。今回は、食中毒を防ぐ工夫として、お弁当のおかずやご飯の冷まし方を解説します。

お弁当のおかずやご飯の冷まし方

お弁当を冷ます理由

お弁当箱におかずやご飯を詰めるときは十分に冷ましてから、といわれています。熱いまま詰めて蓋をするのは、なぜNGなのでしょうか。

食中毒の原因となる「細菌が好む温度」は30〜40度です。それに加えて湿度が高くなると、細菌はいっそう増えやすくなります。

おかずやご飯を熱いままお弁当箱に詰めて蓋をすると、湯気がこもって湿度は高くなります。さらに、冷めにくいため、細菌が好む温度帯が長く続き、細菌が繁殖しやすい環境を作ってしまうのです。

おかずやご飯は、お弁当箱に詰める前に室温程度まで「よく冷ます」ことがとても大切です。

おかずやご飯を冷ますコツ

おかずやご飯を冷ますコツは、金属性のバットや大きめの皿に「広げる」こと。山盛りにするなど、おかず同士を密着させると冷めるのに時間がかかってしまいます。全体に広げるか、ドーナツ状に中心を空けて盛ると熱が逃げやすくなります。

早く冷ましたいときは、扇風機やうちわ、ドライヤーで風を当てるとよいでしょう。また、保冷剤を使うのもおすすめです。スーパー等で買い物をしたときに付いてくる保冷剤を冷凍庫で冷やしておき、バットや皿の下に敷いて使います。ただし、料理と保冷剤の温度差が大きいので、皿は耐熱性のものを使いましょう。

その他に注意すること

十分に冷ましてから詰めたお弁当でも、体に密着するリュックに入れてハイキングをすると、体温が伝わって「細菌が好む温度」になってしまうこともあります。また、日向に止めた自動車の中に置きっぱなしにしても同様です。

食べるまでの温度管理に不安があるときは、お弁当箱を保冷剤と一緒に保冷バッグに入れるのもおすすめです。最近のお弁当箱ケースには保冷剤用のポケット付きのものもあり、こちらも便利です。

また、お料理をするときには以下のことにも注意しましょう。

  • 食材は中までよく火を通すこと
  • おひたしなどはよく汁気を絞ってから入れること

下記の記事も参考にしてください。


(2013.9.9)

食品料理部門