(117)企業価値・知名度・好感度を向上

あいおいニッセイ同和損害保険 理事広報部長・伊達聖子氏

日本工業新聞社の経済情報紙「フジサンケイ ビジネスアイ」にて、広報部門のエキスパートに取材をしてご紹介しております。

フジサンケイ ビジネスアイ
コーナー 「広報エキスパート」
取材先 あいおいニッセイ同和損害保険 理事広報部長・伊達聖子氏
新聞発行日 2020年7月3日(金)掲載

広報のプロに広報戦略を聞く。広報エキスパート

【プロフィル】
伊達聖子氏(だて・せいこ)
1985年短大卒後、大東京火災海上保険(現あいおいニッセイ同和損害保険)入社。練馬支店、自動車営業部、システムサービス室、業務システム企画部、業務統括部、ニッセイ事業開発部、リテール営業開発部などを経て2015年不動産部長。17年から現職。


─合併新会社として10周年を迎えました
 社長の金杉恭三が、さまざまなメディアに積極的に登場し、先進的な商品やサービス、地域密着などの取り組みについて語っています。その姿を見て、全国の部支店長が地元メディアに登場し、広報してくれています。広報部としてもさらに情報発信を強化していきます。


─中期経営計画のステージ2に入りました
 中期経営計画「AD Vision(2018~21)」では、「特色ある個性豊かな会社の確立」「先進性」「多様性」「地域密着」を柱に、社会課題の解決に向けた商品・サービスの開発を行っています。ドライブレコーダーで取得した走行データに基づき安全運転の度合いに応じて保険料を割り引く、国内初のテレマティクス自動車保険「タフ・見守るクルマの保険プラス」は、タレントの岡田准一さんをテレビCMキャラクターに起用し注目を集め、販売増加にも結び付いています。商品名の「タフ(TOUGH)」は、力強いなどの意味がありますが、保険商品として一番大切な「迅速」「頼れる」「優しい」存在でありたいという思いを込めています。


─自然災害、そして新型コロナウイルスと災難が続きます
 昨年も台風15号、19号などの自然災害が発生し大きな被害をもたらしました。お客さまに 生活再建のための保険金の早期支払いに努めました。新型コロナウイルス対応では、火災保険や新種保険の感染症に伴う休業損害、利益減少を補償する保険において、新型コロナウイルス感染症による緊急対応費用を補償するなど、補償範囲の拡大を行い、お客さまに寄り添った対応を行っています。


─AI(人工知能)化で業務が激変しました
 18年度は西日本豪雨、北海道胆振東部地震、19年度は台風が発生するなど大規模自然災害が相次ぎました。保険金支払態勢やサービスを構築し、お客さまを全力でサポートしていくため、昨年8月にはRPA(ソフトウエアのロボットによる業務自動化)などの活用により、業務量を40%削減。損害確認から支払い手続きまで最短2日で完結することができました。今年は業務量75%削減を目指します。こうした取り組みについても情報発信していきます。


─広報部の体制は
 広報部のメンバーは、私を含めて総勢26人です。広報室(16人)とサステナビリティ推進室(9人)から成り、広報室は報道(社内外)とプロモーションの2チームから構成されています。バンクーバーマラソン(2019年)やボストンマラソン(2018年)で優勝した川内優輝選手と昨年、所属契約を結びました。プロランナーとしてスタートした川内選手が出場する草の根レースを当社の各拠点が支援、大会運営をサポートする「マラソンキャラバン」を展開するとともに、自治体と連携してキャラバンブースの設置、講演会やランニング教室などを開催して盛り上げを図っています。地域密着を行動指針として掲げる当社にとって、広報の良い機会となっています。


─「地球環境大賞」を受賞しました
 フジサンケイグループが主催する第29回「地球環境大賞」で、当社と横浜国立大学、エーオングループジャパンが共同開発した世界初の「リアルタイム被害予測ウエブサイトcmap.dev(シーマップ)」が大賞を受賞しました。社員の励みになり、社内コミュニケーションの一助にもなっています。シーマップは、自然災害発生時の被害状況などを市町村ごとにリアルタイムで予測し、住民の避難行動や自衛隊などによる迅速な援助、支援活動に役立ちます。6月には機能拡充などを行うなど、本ウェブサイトが地域の皆さまの防災・減災に貢献することを目指し、さらなる開発を進めていきます。


─今後の課題は
 広報は会社の応援部隊。社員のモチベーションアップを図り、今後とも「明るく元気な社員がお客さまを全力でサポートする会社」の実現に向けて、企業価値、知名度、好感度の向上を図っていきます。



(エフシージー総合研究所 山本ヒロ子  -随時掲載)