(91)テーマ性高い商品開発力に注力

KNT-CTホールディングス 取締役総務広報部長 西本伸一氏

日本工業新聞社の経済情報紙「フジサンケイ ビジネスアイ」にて、広報部門のエキスパートに取材をしてご紹介しております。

フジサンケイ ビジネスアイ
コーナー 「広報エキスパート」
取材先 KNT-CTホールディングス 取締役総務広報部長 西本伸一氏
新聞発行日 2019年4月11日(木)掲載

広報のプロに広報戦略を聞く。広報エキスパート

【プロフィル】
西本伸一(にしもと・しんいち)
 1985年京大法卒、近畿日本鉄道(現近鉄グループホールディングス)入社。総務部、グループ事業本部を経て2007年近鉄エクスプレス総務部長。13年近鉄百貨店総務本部長、16年から現職。


─「Webプラス」宣言をしました
 昨年、2020年を最終年度とする「中期経営計画」を発表しました。売上高と利益の拡大を基本目標に掲げ、パンフレット販売から「Webプラス」への転換により、Web販売比率を高めることを目指しています。計画を経て、21年度までに、17年度の27.5%から50%に引き上げていきます。また近畿日本ツーリスト(KNT)とクラブツーリズム(CT)のウェブサイトおよび両社の顧客データベースを統合し、サイトへの訪問者数の拡大など相乗効果の創出を図っていきます。昨年11月にホールディングスの本社機能を東京都千代田区から、CTのある新宿区西新宿に移転したのも、グループ一体となった営業体制を推進するためです。


─手軽で安価なオンライン・トラベル・エージェント(OTA)が躍進しています
 当社グループには、専門知識が豊富な添乗員付きツアーや企画力に優れた地元ならではの着地型商品、ブランドに裏打ちされた、安心・安全の実績、緊急対応力など、OTAにはない強みがあります。お客さまにはそこに価値を感じていただきたく、商品やサービスを生み出しています。例えば、CTの「青森のねぶた祭りツアー」は観覧席でお楽しみいただき、会場とホテル間はバス移動を用意するなど、きめ細かいサービスを提供しています。「個人では手配が難しい商品」や「趣味を存分に楽しめる旅」など、どこに行くかより何をするかを重視した、テーマ性の高い商品開発に今後とも注力していきます。


─20年の東京五輪・パラリンピックまで500日を切りました
 オフィシャル旅行サービスパートナーとして、競技観戦チケット付きツアーの販売を間もなくスタートします。国内をはじめ世界中から多くのお客さまが訪れる機会でもあり、旅を通じて世界各地、国内各地域とお客さまをつなぐ役割を果たせればと願っています。東京五輪を機に、当社グループのプレゼンスを高めていきたいと思っています。


─改元・新元号ツアーが人気です
 今月は、平成・昭和・大正・明治のゆかりの地を巡る「さよなら平成ツアー」「平成31年の元号が入った御朱印をいただく東国三社参り」「栃木の世界遺産や皇室ゆかりの御用邸記念公園を巡るツアー」などを提供しています。また、4月30日から5月1日の改元のタイミングにかけては、「東京スカイツリーで平成最後の夕日を見学し、東京湾の船上で改元初日の出を見物できるツアー」や、「チャーター機で富士山付近の上空からの改元初日の出を見物できるツアー」など、複数のプランを用意しました。今、申し込みが殺到しています。


─ツアーの広報展開は
 記者会見の開催やプレスリリースの配信、バス試乗会、ツアーへの同行取材などを通じて、国土交通省記者クラブをはじめ全国各地のメディアに情報発信しています。広報業務は、昨年4月からKNT-CTホールディングスとCTの広報スタッフが、同じオフィスのスペースで一緒に進めています。


─危機管理などへの取り組みは
 事業構造改革に伴う組織再編により、分社体制が進んだため、改めて、事業継続計画(BCP)をはじめ緊急時対応などの整備を行いました。また、コンプライアンス(法令順守)遵の環境を整備し、グループ各社への指導に取り組んでいます。



(エフシージー総合研究所 山本ヒロ子  -随時掲載)