(77)新社名・ブランド発信の担い手に

AGC 広報・IR部長 玉城和美氏

日本工業新聞社の経済情報紙「フジサンケイ ビジネスアイ」にて、広報部門のエキスパートに取材をしてご紹介しております。

フジサンケイ ビジネスアイ
コーナー 「広報エキスパート」
取材先 AGC 広報・IR部長 玉城和美氏
新聞発行日 2018年9月13日(木)掲載

広報のプロに広報戦略を聞く。広報エキスパート

【プロフィル】
玉城和美(たまき・かずみ)
 1990年慶大法卒。信託銀行入行後、2006年旭硝子(現AGC)入社。広報・IR室IRチームリーダー、電子カンパニーなどを経て14年広報・IR室広報担当部長、17年現職。


─7月にAGCに社名変更してから2カ月たちました
 AGCグループは、主力のガラスのほか、電子部材や化学品、セラミックスなど多様な事業分野をグローバル展開しています。2002年からグローバルグループの一体経営をスタートし、創立100周年を迎えた07年にグループブランドを「AGC」に統一、国内外の連結子会社を原則としてAGCを冠した社名に変えました。創立110周年を迎えた昨年8月には、グループの中核である旭硝子の商号をAGCに変更することを宣言しました。


─グループの方向性や統一感を持たせるためにどのような活動を
 5万人を超える従業員が働いているAGCという「One team(ワンチーム)」の取り組みを見える化しようと、ネットテレビ「CH110(チャンネルイチイチオー)」を開局しました。島村琢哉社長の新社名AGCに対する思いや、国内外の事業所や社員の挑戦を紹介しています。グループ社員にとって、目で見る情報は説得力があり、情報共有化に大きな効果をもたらしています。もっと手軽に視聴してもらうため、今年3月から公式アプリもできました。移動中や自宅でも番組動画や各拠点の写真などを見ることができ、関心が高まっています。


─テレビCMもインパクトがありました
 社名変更を周知する一連のコミュニケーション活動の広告キャラクターに、俳優の高橋一生さんを起用しました。今年6月から放映した第1弾の「旭硝子は、『AGC』へ/夜明け篇(編)」は、夜明けの青い情景の中で、高橋さんが「きらきら星」(ABCの歌)に合わせて「旭硝子は、AGC♪」と口ずさむ構成で、「印象に残るきれいなCM」と、視聴者から反響がありました。


─交通広告も積極的に行いました
 広報・IR部のメンバーは総勢26人。広報▽IR▽広告・マーケティング▽社内ブランディング▽ショールーム「AGC Studio」運営-の5チームで構成しています。グループ社員には、AGCブランド発信の担い手になってほしいと考えています。「私たちはこれからも、互いの知見や技術を掛け合わせ、人々の想いの先、夢の実現に挑んでいきます」-。この思いを、国内外の900を超える応募から選ばれたメッセージ「Your Dreams,Our Challenge」に託し、名刺に表記し、全社一丸で発信しています。


─今後の課題は
 若い世代にAGCを知ってもらい、どういう会社なのか理解してほしいと思っています。当社は技術にこだわり、ガラス、電子、化学品、セラミックス分野で世界に通用する独自のコア技術を育んできました。コーポレート広報とともに、技術力についても分かりやすく発信していきたいと思っています。



(エフシージー総合研究所 山本ヒロ子 2018.9.21更新)