(111)現場社員の姿を積極的に発信

京王電鉄 広報部長 長谷川和憲氏

日本工業新聞社の経済情報紙「フジサンケイ ビジネスアイ」にて、広報部門のエキスパートに取材をしてご紹介しております。

フジサンケイ ビジネスアイ
コーナー 「広報エキスパート」
取材先 京王電鉄 広報部長 長谷川和憲氏
新聞発行日 2020年2月21日(金)掲載

広報のプロに広報戦略を聞く。広報エキスパート

【プロフィル】
長谷川和憲氏(はせがわ・かずのり)
 1992年早大社会科学卒、京王電鉄入社。開発事業部、京王ストア出向、商業開発部、SC事業営業部(京王八王子、京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター)、開発企画部、京王不動産出向などを経て、18年から現職。


─「京王グループ中期3カ年経営計画(2018~2020年度)」が3年目に入ります
 人口減少や労働力不足による働き方改革が求められる中、「成長の実現」を目指し、2つの取り組みを推進しています。1つは既存事業の収益力強化です。鉄道事業では、京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業の推進や、自然災害、テロ行為対策など「安全性の向上」に取り組むとともに、座席指定列車「京王ライナー」(新宿-京王八王子、新宿-橋本)の運行拡大を図っています。流通業では昨年、ショッピングセンター「キラリナ京王吉祥寺」をグランドリニューアルオープン。「私たちのお気に入り」をコンセプトに、幅広い世代と多様なライフスタイルを持つお客様にご利用いただけるよう改装しました。その他店舗でもテナント入替を推進、収益力強化を図っています。


─2つ目は
 成長分野の収益基盤化です。ホテル事業では、シティホテルの「京王プラザホテル」と宿泊特化型バジェットホテルの「京王プレッソイン」(東京都心部11店舗)の2ブランドで事業展開していましたが、この2年間で、東京五輪パラリンピックで急増するインバウンド(訪日外国人観光客)と国内の観光客のニーズに応えた宿泊特化型アッパーミドルホテルの「京王プレリアホテル」を京都と札幌にオープンしました。また中長期滞在者向けの宿泊施設「カリオ笹塚テラス」を京王線笹塚駅前にオープン。「暮すように泊まる」をコンセプトとし、国内外の多くのお客様にご利用いただいたいます。


─「高山グリーンホテル」内に新館をオープンします
 岐阜県高山市は2016年に、高山祭の屋台行事がユネスコ無形文化遺産に登録され、国内外から年間450万人以上の観光客が訪れています。こうした中、地元の「高山グリーンホテル」と連携し、新館「桜凛閣(おうりんかく)を今後オープンします。両社それぞれのノウハウやネットワークを活用することでインバウンド戦略に弾みをつけることができ、高山市を中心とした地域活性化にも貢献できると思っています。京王バスグループでは1998年から高速バス路線「飛騨高山線」を運行しています。


─さまざまな取組みの情報発信先は
 国土交通記者会、ときわクラブ、都庁記者クラブを中心に、京王沿線の市政記者クラブや新聞社支局(立川や八王子など)、ホテル開業などの際は、北海道経済記者クラブ、札幌市政記者クラブ、高山市政記者クラブなど地元の記者クラブにもニュースリリースを配布しています。ウェブメディアも活用しています。


─広報体制は
 広報部のメンバーは総勢17人です。報道、社内報「けいおう」やグループ報「グループ京王」の発行などインターナル広報を担当する広報チーム(6人)と、CSR(企業の社会的責任)、事業PR紙「京王ニュース」や沿線情報誌「あいぼりー」などのオウンドメディア制作を担当する企画・環境チーム(10人)で構成しています。環境問題では、鉄道事業で省エネ性能の高い制御装置への更新を行い、走行用電力の削減を推進したほか、全国の老朽化した物件をリノベーションする不動産再生の事業などが評価され、昨年実施した「日経SDGs経営調査」では★(星)3の評価(鉄道業界2位)を獲得しました。


─AIロボット駅員が話題になっています
 昨年3月、京王井の頭線下北沢駅で対話型AIロボ「下北沢レイ」が誕生。入社式も行いました。9月には、京王線飛田給駅近くの東京スタジアムでの「ラグビーワールドカップ2019TM」開催に合わせ京王線新宿駅へ異動。多くの乗客が利用し、その模様は新聞やテレビで紹介されました。高尾山まで足を運んだ方も多くいらっしゃいました。オリンピックイヤーの今年、当社線でもさまざまな競技が行われ、沿線外や海外の方などが利用されます。沿線のPRや現場社員の取り組み、姿勢をメディアミックスで積極的に発信していきたいと思います。



(エフシージー総合研究所 山本ヒロ子  -随時掲載)