研究員オダの環境レポート
Vol.18 ゴキブリを自宅に招き入れないために 2
<2014.08.11 更新>

 『Vol.6 ゴキブリはどこからやってくる?』でゴキブリの侵入経路についてお話しました。しかし、人の出入りがあるドアやベランダなど、完全に封鎖することが難しい場所もあります。今回はゴキブリの好きな香りと嫌いな香りについてお話します。

■タマネギ・ビールに注意!
 ゴキブリには明確な複眼がありますが、むしろ鋭い嗅覚で臭いを頼りに行動しています。そこで、好みの臭いを絶つことで、侵入を防ぐことができます。
 タマネギやビールの匂いを特に好みます。他にも腐敗臭も好むので、食品がすぐに痛んでしまう今の季節は、食べ残しや三角コーナーの生ゴミをそのままにせず、すぐに処分しましょう。処分の際にはしっかりと袋に包み、臭いが外に漏れないよう密閉すると効果的です。また、タマネギの保管を冷蔵庫内で行うことで、においの拡散を防止することが可能です。
 においの利用の一つとして、ホウ酸団子にタマネギを入れることで、効率的に団子に呼び寄せ食べさせることができます。

■グレープフルーツで寄せ付けない環境へ
 ゴキブリには嫌いな香りもあります。ハッカや柑橘の香りが苦手です。ハッカの精油の忌避効果は1980年代には発見されていました。柑橘系の香りの効果についても、すでに科学論文として発表されています。柑橘系の中でもグレープフルーツ精油の忌避効果が非常に高く、続いてレモン、ライムの順でした。同じ柑橘系でも、オレンジ精油の効果はあまり高くないようです。また、精油中のリモネンが苦手な成分であると判っています。
 柑橘の香りならば台所と相性が良いので、ゴキブリの好きな香りを無くすことと組み合わせることで、高い効果を得ることができます。
 しかし、忌避効果の過信は禁物です。まずはゴキブリの侵入ルートを無くし、呼び寄せる臭いを絶った上で、香り使って室内へのゴキブリの侵入防止効果を期待できると思います。

 8月も中旬に差し掛かったところですので、まだまだ腐敗しやすい季節が続きます。生ゴミの放置はゴキブリ以外にも、ネズミやほかの衛生害虫の誘引、人体に有害なカビの発生など、さまざまな問題を引き起こします。日々出るゴミを小さな袋に密封しながら処分するなど、小まめな処理が必要です。

 
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このコラムについて エフシージー総合研究所・IPM研究室の活動内容や、研究中の内容をスタッフ目線でレポートした記事です。一般のかた向けに分かりやすく解説しています。
IPM研究室とは エフシージー総合研究所・暮らしの科学部所属。室内環境の有害物質を調査・研究しています。特に「室内環境中で健康被害を及ぼすダニ・微小昆虫類・カビなどの研究」を主仕事としています。
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