研究員オダの環境レポート
Vol.16 カブトムシの飼い方
<2014.07.28 更新>

 関東地方では先週の月曜に梅雨が明け、日中は暑い日が続いています。特に金曜日は非常に暑く、岐阜では39度を超えたようです。社内の男性研究員から虫の飼い方について質問があったので、室内環境から少し離れて、今回は夏の昆虫としてカブトムシの飼育方法についてお話します。

■カブトムシ飼育の注意点
 カブトムシは飼育セットの利用が便利です。飼育かごは風通しのいい日陰に置いて、直接日光の当たる場所は避けましょう。また一つの飼育かごにたくさんのオスを入れるとケンカをして傷だらけになってしまいます。カブトムシのケンカは醍醐味の一つですが、観察が終わったら別のケースに分けると良いでしょう。
 カブトムシは夕方から食事をするのでエサは毎日夕方に取り替えましょう。残っているからと言って置きっぱなしにすると、腐ってしまいます。スイカは水分が多いので、カブトムシの体調が悪くなる上、傷みやすく腐敗の原因になります。市販の昆虫ゼリーかバナナがお勧めです。
 土は多少乾燥しても問題ありませんので、毎日霧吹きで湿らせる必要はありません。過剰な水分は腐敗やカビの原因となってしまいます。乾燥対策としては蓋に新聞紙を挟むことで、かごの中が適度な湿度に保たれます。

■カブトムシの大きさ
 カブトムシは成虫の状態では、いくらエサを食べても大きくなりません。カブトムシに限らず、昆虫は皮膚がよろいのように硬いため、大きくなることができないのです。昆虫は、比較的皮膚の柔らかい幼虫の時と脱皮の時に大きくなります。カブトムシでは卵のときは2mmほどしかありませんが、サナギになる前の幼虫は5cm以上にもなります。
 また、大きなカブトムシになるためには、幼虫の時の栄養条件が重要になります。そこでカブトムシやクワガタのブリーダーは、大きな成虫を育てるために、キノコが生えて醗酵した幼虫専用のおが屑で飼育します。専用のおが屑は、本来自然の幼虫がエサにする腐葉土やおが屑よりも栄養分が豊富です。飼育されたカブトムシは大きいもので9cmにもなるそうです(平均的なサイズは7cm前後)。

 私も幼いころにカブトムシを毎年飼っていて、数匹は次世代の飼育に成功していました。自分で育てた幼虫がサナギになり、成虫になると感動したものです。また、簡単な標本なども作ったこともあります。虫に触ることができない高校生が増えているとのニュースもあるようですが、小さなお子さんのいる家庭では、カブトムシを飼育してみてはいかがでしょうか?

 
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このコラムについて エフシージー総合研究所・IPM研究室の活動内容や、研究中の内容をスタッフ目線でレポートした記事です。一般のかた向けに分かりやすく解説しています。
IPM研究室とは エフシージー総合研究所・暮らしの科学部所属。室内環境の有害物質を調査・研究しています。特に「室内環境中で健康被害を及ぼすダニ・微小昆虫類・カビなどの研究」を主仕事としています。
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