研究員オダの環境レポート
Vol.10 布団乾燥機を使ったダニの防除
<2014.06.16 更新>

 関東では梅雨入りした先週末からずっと雨模様で、局地的な大雨にもなっています。休日が雨の場合、布団を干せない方も多いと思います。布団の寝心地の改善やダニ・カビの防除に天日干しは有効ですが、天気に左右されてしまうため、梅雨の季節は定期的に干せません。そのため、布団乾燥機をダニ・カビ対策に利用されている方もいらっしゃると思います。最近の布団乾燥機では、ダニ駆除を目的としたモードがついている機種も多くあります。そこで、今回は布団乾燥機を使った効果的なダニの除去方法を紹介したいと思います。

■ 布団乾燥機でダニ至適環境の改善
 ハウスダストアレルゲンとなるダニは、コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニの2種が大半です。これらのダニは湿度70〜75%前後を好むといわれており、睡眠時にかく汗で湿度が上昇した布団は、ダニとって快適な湿度条件になってしまいます。布団乾燥機を使うことで、布団を乾燥させることができ、ダニに適した環境になることを防止できます。また、ダニは50℃30分で死ぬといわれています。そのため、ダニ駆除モードの際には、布団内部が熱くなってから30分以上の使用が必要です。

■ 布団乾燥機の注意点
 布団乾燥機には弱点があるため、弱点を理解してダニ除去を効果的に行いましょう。
 一部の布団乾燥機ではマット不要の商品もあるようですが、多くの商品ではマット内に熱風を送り込んで布団を温めます。そのため、マットに接して高温になる部分はダニを殺すことができますが、布団の裏面のようにマットに触れていない箇所は温度が上昇せず、ダニを殺しきれません。また、ダニの死骸やヒトの皮脂などの有機物はそのまま残ってしまうため、それらをエサにして再びダニが繁殖してしまいます。
 そこで、布団を満遍なく乾燥させるためには、片面だけでなく両側に乾燥機をかけると効果的です。そして、布団乾燥機で温めた後は掃除機を使ってエサとなる有機物やダニの死骸やフンを吸引しましょう。第7回のコラムでもお話しましたが、吸引力の強い掃除機を使って、普段床を掃除するときよりもよりもゆっくり動かすことがポイントです。

 最近の布団乾燥機は、布団の隅々まで温まる機種もあるようです。布団乾燥機を上手に使うことで、梅雨の時期のダニ防除が可能です。ただし、アレルゲンが増えすぎてしまっている場合は、効果が現れなくなってしまいますので、年1度は布団の丸洗いをする必要があるでしょう。また、アレルゲンは時間とともに増加しますので、最低でも1週間に一度のダニ対策が望ましいでしょう。

 
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このコラムについて エフシージー総合研究所・IPM研究室の活動内容や、研究中の内容をスタッフ目線でレポートした記事です。一般のかた向けに分かりやすく解説しています。
IPM研究室とは エフシージー総合研究所・暮らしの科学部所属。室内環境の有害物質を調査・研究しています。特に「室内環境中で健康被害を及ぼすダニ・微小昆虫類・カビなどの研究」を主仕事としています。
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