研究員オダの環境レポート
Vol.6 ゴキブリはどこからやってくる?
<2014.05.19 更新>

 先日「ゴキブリがどこから家の中に入ってくるのでしょうか?」と社内の女性研究員から質問を受けました。暖かくなってきたこともあり、ゴキブリの活動も活発になり始め、そろそろ出会う頻度も高くなっているようです。皆様の中には、ゴキブリを見るのもその名前を聞くことでさえも嫌な方もいらっしゃるかと思います。そこで、今回は、ゴキブリがどこから家の中に入ってくるのか、について述べたいと思います。

■ ゴキブリの侵入経路

① 窓や戸、玄関、換気扇や通風口のような開口部
 大型のクロゴキブリは屋外に生息しているため、玄関や窓の開放時に住居内に侵入します。また、網戸のサッシとガラス戸の隙間や、壁や床の隙間のように、小さな隙間からも侵入します。

② エアコンの室外機とホースの通し穴
 エアコンを使用していない時に、室外機のホースを通って侵入することがあります。また、ホースの通し穴も外部との開口部ですので侵入経路になります。

③ シンク下の収納スペース
 ここはほかの箇所よりも目立たないため、板と板との隙間を見逃しやすい場所です。さらに、配水管と床の間に隙間が開いていることもあり、侵入経路の一つとなります。また、暗く風通しも悪いためゴキブリが住み着きやすい場所でもあります。

④ お風呂、台所、洗面所、洗濯機などの排水溝
 排水管は常に水が流れているわけではないため、下水から排水管を経由して侵入することがあります。しかし、ゴキブリは水に浮くことは可能ですが、泳ぐことができないため、排水トラップに十分水が溜まっていれば(下水からの悪臭がしなければ)通過できません。
 ただし、排水トラップの水が減っている、ゴミが多く排水トラップに隙間が生じている、などの状態ですと住居内に進入することがあります。そのため、排水溝を清潔に保ち、常に水を張っておくことが必要です。

 いかがでしたか? 上記の進入経路を目の細かいネットや、テープで塞ぐことでゴキブリの侵入を防ぐことが可能です。しかしながら、家の中の掃除が行き届かず、生ゴミなどのゴキブリを誘引する要因があったのでは、せっかくの対策も意味がなくなってしまいます。また、不衛生な環境はゴキブリ以外にも、ネズミなどのほかの衛生害虫、人体に有害なカビの発生を引き起こします。物が腐りやすくなるこれからの季節ですが、小まめに生ゴミの処理や掃除を行うことが肝心です。

 
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このコラムについて エフシージー総合研究所・IPM研究室の活動内容や、研究中の内容をスタッフ目線でレポートした記事です。一般のかた向けに分かりやすく解説しています。
IPM研究室とは エフシージー総合研究所・暮らしの科学部所属。室内環境の有害物質を調査・研究しています。特に「室内環境中で健康被害を及ぼすダニ・微小昆虫類・カビなどの研究」を主仕事としています。
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