(67)切り花を長持ちさせるには

お部屋の雰囲気を明るくしてくれる花。手軽に自由に飾ることができる切り花ですが、特に夏は持ちが悪く、すぐに元気がなくなったり、葉っぱが枯れたりしてしまうことはありませんか? すこしでも長く持たせるために、「お水に酢や漂白剤を入れる」「砂糖を入れる」などさまざまなウワサを耳にします。また、花を買うと「延命剤」という長持ち液をくれる店も増えてきました。そこで、本当に延命剤は効果があるのか、ウワサのネタも含めて調べてみました。

今回は、①延命剤 ②酢 ③漂白剤 ④砂糖水 ⑤水で試しました。延命剤は商品の使用方法に従い、5%濃度になるよう水に溶かしました。これに合わせて酢は5%濃度、砂糖と漂白剤は半量の2.5%濃度としました。
観察期間は14日間。1個のガラス瓶に花1本を挿し、毎日決まった時間に観察し、常に水量が100mlになるよう観察後に液を注ぎ足しました。結果は以下の表のとおりです。

観察結果

カーネーションでは花の色に違いが出ました。延命剤が最も鮮やかな色を保ち続け、砂糖水も色が鮮やかでした。
ひまわりが最も長持ちしたのは延命剤でしたが、酢と漂白剤に浸けたものは小さくしぼんで枯れた状態になり、他の2種類の花に比べ花の様子に大きな違いが見られました。

菊の様子

延命剤の効果が最も現れたのが菊です。全開した時の花の姿が大きく異なり、14日目には花の大きさは水の1.5倍ほどに成長。長持ちさせると同時に花を大きくきれいに咲かす効果があることが分かりました。

すべての切り花で延命剤が最も花を長持ちさせ、きれいに咲かせる結果となりました。
日持ちに影響する栄養源になる「糖分」は、砂糖水の結果から切り花に栄養を与えると同時に細菌も繁殖させてしまったと思われます。
花がしおれる原因として、水や茎の腐敗があげられます。菌の繁殖を防ぎ、水をきれいに保つために漂白剤、酢を入れるというウワサもありましたが、実際には切り花自体に悪影響を与えてしまったようです。

【切り花を長持ちさせるためのポイント】
延命剤には栄養素と細菌を繁殖させない成分の両方が入っています。長持ちさせるだけではなく、きれいに花を咲かせる効果もありますので決められた用量・用法を守ってぜひお使いください。

(2014.08.15)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』
生活科学研究室