(57)詰め替えパック容器に残る量

シャンプーや衣類用・住宅用洗剤などには詰め替え用があります。この容器のほとんどは、環境を考えたごみの量を減らすためのパックタイプのものです。詰め替えの際に、「最後の1滴まで!」と入念に絞ったり、「もったいない!」と切り開いて完全に取りきるという人もいるようです。実際に絞りきった後、どれくらいの量が残ってしまうのか、中身の種類別にそそぎ口の形状の異なるもので調べてみました。

調べたのは、毛髪用コンディショナー、衣類用液体洗剤、住宅用洗剤の粘度の違う3種類、それぞれ注ぎ口のタイプが違う3種類の計9点です。

テスト方法は、同じ人が普通に詰め替えを行うようにそそぎ口から中身を出して、中身が残らないようによく容器を絞りました。開封前の重量と絞った後の重量、その後、容器を切り開いてキレイに洗った後の重量を測って、残存量とそのコストを算出しました。

表

粘度が非常に高いコンディショナーでは、③がもっとも残ってしまいました。そそぎ口に取り付けられているプラスチックの管内部に残った分が取りきれなかったためです。コストにすると約15円のロスになります。①と②で比べると、粘度に大きな差がありますが、残存率にはそれほどの違いはありませんでした。②は粘度が低いのですが、そそぎ口に封入されたストロー状の中に液が残り、これが影響したと思われます。①のそそぎ口には3本の凸エンボスがあります。これが開口部を閉じにくくさせ、高い粘度でも残さず絞りきれる工夫がされていると思われます。

注ぎ口

衣類用洗剤では粘度が低い順に⑤、⑥、④で、残る量も⑤が一番少なかったです。④は粘度が高いにもかかわらず、そそぎ口の凸エンボスが細いため容器により多く残ってしまったと考えられます。⑤⑥は開口部が閉じにくくなるよう凸エンボスの大きさや長さを工夫しているようでした。

住宅用洗剤は水のようにシャバシャバしているのでほとんど残りませんでした。このような洗剤のそそぎ口の形状は、それほど気にしなくてよさそうです。

【無駄なく使いきれるパック容器のポイント】
そそぎ口にストロー状のものなど余計なものが入っておらず、凸エンボスが大きく長いものを選びましょう。粘度が高いものほど、出し切りにくく、コストに大きく影響してしまうのでパック容器を選ぶときはそそぎ口の確認をしましょう。

(2014.06.06)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

【関連情報】
商品研究レポート「詰め替えパックに残る量」
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