(45)自然派洗浄剤の実力を調べる

最近、重曹、セスキ炭酸ソーダ(セスキ)を使ったお掃除の記事をよく目にします。重曹は炭酸水素ナトリウムの一般名称で、昔から汚れを落とすアイテムとして使われてきました。一方、セスキは炭酸ナトリウムと重曹を含んでいるアルカリ剤で、重曹よりもアルカリ性が強く水に溶けやすいため、自然派志向の新たなお掃除アイテムとして注目されてきています。

そこで、実際に汚れ落ち効果はどの程度なのか、家庭で最も頑固な汚れである「レンジ周りの汚れ」を作り、一般的な住宅洗剤(洗剤A)、レンジ周り用住宅強力洗剤(洗剤B)、市販の電解水を加えた5種類で洗浄能力の比較試験を行いました。重曹とセスキは、水100 mlに各8 g溶かして洗浄液としました。

実験はステンレス板にごま油を塗り、180℃で90分加熱してレンジ周りの油汚れのような落としにくい油膜を再現しました。5種類の洗浄液(洗剤A、B、電解水は原液)を各0.2 ml油膜の上に滴下して30分放置した後、水洗いして油膜の剥がれ具合を比較しました。

セスキ液は油膜が変色しひびが入っていることが確認できましたが、油膜が剥がれるまでには至らず、重曹液は若干色が変わった程度でした。一方、洗剤Bは滴下した2分後には油膜が浮き上がり始め、5分後には油膜がブヨブヨと浮き、30分後水洗いをすると油膜はほとんど流れてしまいました。洗剤Aと電解水は20分後には油膜が浮き始め、30分後水洗すると油膜の一部は流れた状態になりました。

自然葉洗浄剤の実力を調べる

頑固な油汚れに対す洗浄力は①レンジ周り用洗剤 ②一般住宅洗剤 ③電解水 ④セスキ⑤重曹の順になり、頑固な油汚れに対しては、専用に開発されているレンジ周り用洗剤が洗浄力も高く、汚れを落とすスピードも早いことがわかりました。

セスキも効果はありそうですが、もっと時間をかけて浸け置きするなど工夫が必要でしょう。重曹はpHがあまり高くないので、油を分解する効果は低いようです。重曹は水を少し加えるとペースト状になりますので、研磨剤として使った方が有効です。

(2014.03.14)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

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商品研究レポート「自然派洗浄剤の実力は」
新たなお掃除アイテムとして、重曹、セスキ炭酸ソーダ(セスキ)、お酢、クエン酸などの単体のアルカリ剤や酸剤など、自然派志向の注目されています。そこで、これらの洗浄剤の洗浄力がどの程度なのか、市販の住宅洗剤と比較してみました。

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