(12) 猛暑を乗りきる冷感グッズの活用法

猛暑が続きます。地球温暖化や大都市のヒートアイランド現象の影響か、夏の暑さはひどくなっています。こんな気候を反映して、ここ数年、様々な冷感グッズが増えています。

肌の表面温度は1℃下がるだけでもひんやり感があり、快適に過ごすことができます。そこで、タイプの違う5種類の冷感グッズを選び、冷感の持続性を比較してみました。


試したのは、A・スプレー化粧水、B・ジェルタイプ、C・衣類にスプレーするタイプ、D・衣類の上からスプレーするエアゾール缶、E・シートタイプで額に貼るものの5点です。

28℃の部屋で、塗布前から塗布後30分間の肌のひんやり感と皮膚表面温度を計測しました。

皮膚表面温度の変化

A、Bの肌に直接つけるタイプは、皮膚温の下がり方は1〜2℃とやや少なかったのですが、肌での冷感は30分を過ぎてもひんやり保たれました。

Cは、シャツにスプレーして間接的に冷やすものです。効果がゆるやかですが、5分後に最も冷たくなり、30分たっても2℃以上低く保たれました。

最も急激に冷えたのはDで、いわゆる「キンキンの冷たさ」で、一時的に10℃近く下がる場合もあります。ただし、冷感の持続性は15分程度でした。

Eのシートタイプは、ジェルに含まれた水分が蒸発する際に、蒸発熱により体温を下げるタイプです。はじめは他の4品ほど冷たく感じませんが、徐々にひんやりして、30分間1〜2℃低い状態を保ちます。商品表示には8〜10時間持続とあり、さらに長時間ひんやり感が期待できます。


A,Bのような直接肌に使うタイプは、使い方が簡単です。特に、スプレータイプは、背中などにもつけやすいので、子供や中高生にも使いやすいでしょう。

Cのシャツなどの衣類にスプレーするタイプは、徐々に肌を冷し外出の際などにオススメです。

Dは、最も強い冷感を実感できますので、野外活動やスポーツなど、屋外ですぐに冷したいときに良いでしょう。

Eは、長時間使用できるので、勉強や仕事の際など長時間集中したいときや、就寝時にオススメです。子供用の刺激感の少ないタイプや、首周り用など外出時にも使えるタイプなど種類が多いのも特長です。


その他、消臭効果やフルーツやミントの香りをつけたものもあり、暑さ対策のみならず、臭い対策にもオススメです。
TPOに応じて使い分けて、猛暑を乗り切りましょう。

(2013.7.19)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

【関連情報】
商品研究レポート「冷感グッズの効果調査」(2013.07.19)
雑誌ESSE(2013年8月号/7月5日発売)からの依頼で、今注目されている冷感グッズ4種について、肌冷却効果と冷却感覚の持続性を計測したので、その結果を紹介します。

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