(8) インスタントカメラに最適な筆記具

カメラといえばデジタルが当たり前の時代ですが、ここ数年あるインスタントカメラが人気を呼んでいます。その商品名は富士フイルム製の「チェキ」。昨年、世界で160万台の大ヒット商品になり、日本でも10〜20代の若者を中心に売り上げを伸ばしています。

この「チェキ」はシャッターを押すと、すぐにフィルムがカメラから吐き出され、1分ほど待つと画像が浮き出ます。撮影してすぐに、みんなでプリントを見られるというイベント性が、若い世代に受けている理由のようです。また、メッセージを書き込んで保存したり、友達に送ったりという、メモリアルアイテムとしても人気があります。

富士フイルム製の「チェキ」

フィルムは2種類あり、主流はクレジットカードと同サイズで大変コンパクトです。フィルムには中に現像液が封入されているため、通常の写真プリントより縁の部分が広く厚みも厚いのですが、これがメッセージを書き込んだり保存したりするのに都合が良く、商品の付加価値となっています。

そこで、このフィルムにいろいろな筆記具で試し書きをして、「チェキ」に適した筆記具、適さない筆記具を調べてみました。

富士フイルム製の「チェキ」に適した筆記具をテストしました

その結果、ボールペンは油性、水性、ゲルインキとも、画像が表示される画面では滑って、ほとんどインクが乗りませんでした。縁は文字を書くことは可能でしたが、文字を書いてから30分放置して擦ってみると、水性ゲルインク3種は落ちてしまいまいました。擦っても縁の文字が落ちなかったのは、Bicと三菱鉛筆の油性ボールペンと、ゲルインクのパイロットの「フリクションボール」でした。


一方、サインペンは滑りやすい画面にもインクが乗りました。特に三菱鉛筆の「ドゥポスカ」、サクラの「フォトペン」、バニーコルアートの「キラリーナ・ウインク」は書きやすさだけでなく、乾いた後に擦っても落ちませんでした。その他、マーカー2種はインクが弾かれてしまい、シャープペンシルは縁に書くことができましたが画面には書けませんでした。

今回調べた筆記具の中では、「ドゥポスカ」「フォトペン」「キラリーナ・ウィンク」が「チェキ」に適した筆記具と言えそうです。「ドゥポスカ」「フォトペン」には「プラスチック、金属、ガラスにも書けます」という表記があります。「チェキ」のフィルムに文字を書きたい場合は、この表記がある商品を選ぶと良さそうです。

(2013.6.21)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

【関連情報】
商品研究レポート・ヒット商品「チェキ」と新しい筆記具(2013.12.11)
世界的なヒット商品となったインスタントカメラ「チェキ」の魅力と、それに適した筆記具の性能を調べました。

生活科学研究室