(6) フレーバーウォーターは水? それともジュース?

見た目は無色透明のミネラルウオーター。でも、飲んでみるとリンゴや桃、レモンなどの香りと味がついている―。最近、そのような「フレーバーウオーター」と呼ばれる飲料が増え、若者層の人気を集めて売り上げを伸ばしてきています。

そこで、ペットボトル入り、炭酸は含まない、フレーバーがついている、無果汁もしくは果汁が入っていても1%、という無色透明な飲料12本を調べてみました。

フレーバーウォーター

まずは、普段、フレーバーウオーターを飲まない研究員4名で試飲しました。

「透明で水かと思って飲んでみたら、甘くてびっくりした」「水はたくさん飲めないけれど、フレーバーがついていて飲みやすい」「甘いけれど、後味はすっきりしている」。好みは分かれましたが、共通していたのは、「水のような見た目と違い、思ったよりも甘い」という感想でした。

糖度計で糖度を測定し、砂糖量に換算してみると、100ml当たり2.6〜9gでした。つまり、1本500ml中には13〜45g。これは、コーヒーなどに入れるスティックシュガー3g入りで考えると、少ないものでも4本、多いものだと15本分になります。

一方、商品に表示されているエネルギー量は、100ml当たり8〜25kcal、1本を飲むと40〜125kcalにもなります。これを食パンに換算すると、少ないもので8枚切り1/3枚、多いものだと1枚分に相当します。ご飯なら、茶碗に軽く1/6〜1/2杯です。


商品によって差はありますが、気軽に飲み干しているうちに、砂糖やエネルギーをたくさん摂ってしまいかねません。砂糖やエネルギーの摂りすぎは、肥満や生活習慣病など病気の原因になります。女性では、清涼飲料水の飲料量が多いほど脳梗塞の発症リスクが高いという研究報告もあります。

フレーバーウオーターは、香りや味がついていて後味もすっきりしています。とても飲みやすいので、暑い季節の水分補給にお勧めです。でも、実態は糖類を加えてある「清涼飲料水」。ジュースやサイダーと同じように、“エネルギーがある飲み物”という認識を持つ必要があるでしょう。ガブ飲みするのではなく、フレーバーや味を楽しみながら上手に利用してください。

(2013.6.7)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

【関連情報】
商品研究レポート「フレーバーウォーターの糖分とエネルギー」(2013.6.7)
見た目は無色透明のミネラルウォーター。でも、飲んでみるとリンゴや桃、レモンなどの香りと味がついている…。
最近、そのような“フレーバーウォーター”と呼ばれる飲料が増えている。
この夏、さらなる市場拡大が予想されるフレーバーウォーターについて調査した。

食品料理研究室