(85)オフィスでの加湿

 12月に入り寒さも本格的になりましたが、それとともに乾燥も気になる季節です。この時期、風邪対策や保湿の目的で加湿器を使用している人も多いのではないでしょうか。最近では部屋の広く大きな空間だけでなく、自分の近くに置いてパーソナルな空間を加湿する小型加湿器も多く見られます。そこで、オフィスの卓上に置いて加湿できるアイテムについて調べてみました。

小型加湿器

 小型加湿器3品(加熱式・超音波式・自然気化式)と、手軽に用意ができるものとしてお湯(70℃)を入れた紙コップ、水で濡らしたタオル(4つ折り)の計5種類を用意しました。約400平方メートルのオフィス内で個人用デスク上に置いて使用することを想定し、使用前と2時間使用後の重量を測定、またその間、30cm離れた地点の湿度を測定しました。

加湿種類

 グラフは使用前後の重量から、どれくらい水を放出したかを表したものです。加熱式は水の放出量が最も多いことが分かりました。次いで超音波式、タオルで、自然気化式、紙コップは少量でした。湿度については、加湿器を置いたデスクと置いていないデスクの湿度の差を算出したところ、加熱式は約18%高くなり上昇が顕著でしたが、その他では差が見られませんでした。加熱式以外は水分が空気中に放出されていても、開放された空間では湿度を上げるまでには至らなかったようです。しかし、目などに乾燥を感じたときに加湿アイテムに近付くことで潤いを感じられるかもしれません。

グラフ

 今回使用した加熱式は小型と言ってもデスクに置くにはやや大きく目立ちますが、超音波式はUSBタイプで、パソコンにつなげて使用できるものです。コンパクトで携帯可能なので、電源があれば場所を選ばず使えるでしょう。ただし、この2品は目に見えて水分が噴出されるので、オフィスで使用する際は電子機器からは適度に離すこと。一方、電源が不要な3品はその点を気にすることなく置いておけるので、その場に合わせて選んではいかがでしょうか。

(2014.12.19)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

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