(77)好みのマスカラで理想の目元づくりを

 顔の印象を大きく左右する目元。最近はナチュラルメークが主流といわれますが、それでもアイメイクを重視する女性は多数派のようです。ドラッグストアやバラエティーショップなどでいま人気のマスカラ6点について使用感を調べてみました。

 使用したのは①ウオータープループ・ボリュームタイプ ②同・ロング&ボリュームタイプ ③フィルム・ロングタイプ ④同・ボリュームタイプ ⑤同・ボリューム&カールタイプ ⑥同・ロング&カールタイプの6タイプ。すべて同じ条件で使用し、塗布時の特徴と、3時間経過後の状態、クレンジングのしやすさを「非常に良い」から「非常に悪い」の7段階で評価しました(=図1参照)。

図1:塗布時

 まず塗布時の特徴について、仕上がりでは①がすべての項目で平均値を上回り、総合的に最も高い評価となりました。この①を抜き「太く見せる効果」で最も評価が高かったのは④、「長く見せる効果」では③が断トツの結果になりました。
 ①と④はボリュームアップに、また③は長さに機能を特化した商品。バランス良く高評価を得た①に対し、④は太さ・ボリュームが出る半面、長さでは平均より評価が低く、逆に長さで良かった③は太さ・ボリュームで下がり、それぞれ商品特徴が反映された格好です。 

 太さやボリュームについてはややバラツキがあるものの、総合評価ではほとんどの商品が「ふつう」以上となる中、比較的評価の低かったのが⑥。ロング&カール効果をうたっていますが、長さでは6点中最も低い結果に。
 そこで透明のつけまつ毛にマスカラを塗り、マイクロスコープでそれぞれの長さを測ったところ、結果は⑤→③→⑥→②→④→①の順。使用感で最も評価の低かった⑥は実は3番目に長く、逆に2番目に評価の良かった①は最も短かったことになり、実際の効果は目視では判断しにくいことが分かりました。

 次に3時間後の状態をみてみると、6点とも「かなり良い」評価で、滲みにくく、粉落ちしにくいことが確認できました。ただ、ラスティング機能がアップする一方で気になるのがクレンジングのしやすさ。フィルムタイプにはお湯で落とせるとの表記がありますが、スルッと簡単に落とすことができたのは⑤のみでした。さらにオイル成分配合のクレンジングシートを使ってオフしてみると、⑤とウオータープルーフタイプの①の評価が高くしっかり落とせましたが、結果にはバラツキが出ました(=図2参照)。

図2:3時間経過後

 ブラシの形状やマスカラ液の量によっても仕上がりには違いが出ます。またきれいに仕上げたまつげを長くキープさせるのが理想ですが、あまり落ちにくいと肌に負担がかかります。パッケージの表記なども参考にしながら自分のニーズに合わせて商品をいろいろと試してみてはいかがでしょうか。

(2014.10.24)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

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