(59) 電動洗顔ブラシ vs 手洗い

これから夏にかけ、肌は汗や皮脂でべたつきやすくなる季節です。洗顔の際にはしっかり汚れを落として、さっぱりしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。最近は手では落としにくい汚れまで落とすことを謳った電動式の洗顔ブラシを多く見かけるようになりました。電動洗顔ブラシとは本体に付属のブラシ を取り付け、ブラシの回転や振動で汚れを落とすというものです。中には音波振動を採用している機種もあるので、電動歯ブラシの顔版とイメージすればわかりやすいかと思います。今回はメーカーの異なる電動洗顔ブラシを4機種用意し、手洗いと比べてみました。

洗浄効果をみるため、直径5cmの白色肌模型に同量のリキッドファンデーションを塗布し、実使用に近づけるため、半日以上放置してリキッドファンデーションを肌模型に定着させた後、メイクも落とせるタイプの洗顔料を同量使用し、15秒間洗いました。手洗いではファンデーションが落としきれず、色がかなり残っているのがわかります。一方、電動洗顔ブラシは4機種とも手洗いより色残りが少なく、きれいに落とすことができました。

電動洗顔ブラシと手洗いのファンデーションの落ち方の差

電動洗顔ブラシの洗浄効果が手洗いより高い傾向にあるのはわかりましたが、洗浄効果が高いだけに肌が傷つかないか不安に感じる人もいるのではないでしょうか。そこで肌への負担をみるため、果物の中でも柔らかく傷がつきやすい桃に電動洗顔ブラシを1分間当ててみました。今回試した4機種では肉眼で見る限り、桃に傷がつかなかったので、肌への負担を気にし過ぎる必要はなさそうです。ただし、使用回数や使用時間は機種によって異なりますので、使用の際には注意が必要です。また、肌状態や体調によっては使用を控えた方がよい場合もあるので、取扱説明書に従って正しく使用してください。

モモに電動洗顔ブラシを当てる前と後

電動洗顔ブラシはブラシの取り付け、取り外しが簡単にできるため、機種によっては普段の洗顔用以外に毛穴ケア用や角質ケア用、ボディ用 等の替えブラシを用意しています。また普段の洗顔用でも普通肌から超敏感肌まで対応できるよう、毛の太さや柔らかさを変えた替えブラシがあるものもあります。シンプルな機能なら5000円以下で購入できる機種もあるので、手洗顔に満足できてない人は試してはみてはいかがでしょうか。

(2014.06.20)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

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