(49) 女性用フェイスシェーバー

日本人の毛の色は黒く、ムダ毛が気になります。特に女性の顔の口元や頬、額、こめかみなど全体にうぶ毛があると肌色がくすんで見え、メークののりも悪いと感じます。そこで、実際に顔のうぶ毛を処理するとどのような変化が見られるのか、調べてみました。

まず、頬のうぶ毛を剃る前後のパウダーファンデーションを塗布した肌表面の拡大写真(マイクロスコープ60倍で撮影)で見え方を比べました。剃る前はうぶ毛が邪魔になり、肌にファンデーションが上手く付かず、色がムラになって見えます。一方、剃った後はファンデーションが均一にきれいに付いてなめらかに見えます。剃る前後で見え方に違いがあり、剃った方がメークののりが良いと言えそうです。
うぶ毛を処理すると、見た目では剃る前よりも剃った後の方が明るくなったように感じました。しかし、実際に明るさを分光測色計で測定しても、今回の評価では数値に大きな差は見られませんでした。

パウダーファンデーションを塗った肌拡大写真

それではどのようなシェーバーが良いのでしょうか。シェーバーは剃り残しなく、肌にやさしく剃れることが重要です。そこで剃り残しなくなめらかに剃れるかを見る「剃り味」とデリケートな顔の皮膚に対する「肌当たりのやさしさ」について、顔用使い捨てカミソリ(以下、使い捨て)と多くのメーカーから発売されている電動式シェーバー(以下、電動式)を使って比較しました。
地肌を想定した木材にテープを巻いてその上を黒色に塗り、うぶ毛に見立てたオレンジ色のラビット毛を挟み込み、これを地の木材に当てる感じで剃ってみました。

疑似モデルによる「剃り味」比較(横から撮影)

疑似モデルによる「肌当たりのやさしさ」比較(上から撮影)

【剃り味】
毛足が短いほど、よく剃れ、剃り残しが少ないと言えます。使い捨ては根本から深く剃れて毛足が短い仕上がりです。電動式は深くは剃れず毛足が長めの仕上がりで、やや剃り残しがありました。使い捨ての方が剃り味が良いと言えそうです。

【肌当たりのやさしさ】
地の黒い部分が残っているほど、肌に傷が付かずやさしいと言えます。使い捨ては周囲に傷が付いて地の黒い部分の剥がれが見られ、肌当たりが強く刺激となる可能性があると言えそうです。電動式は黒い部分がほとんど削られず、肌当たりがやさしいと言えるでしょう。
使い捨て2品、電動式3品の異なる製品で試しましたが、各タイプで特長は同じでした。

剃る際には、きっちり剃りあげることが出来る使い捨てか、気になったときにすぐに使えてやさしい使用感の電動式か、その時の用途に合わせて使い分けても良いかもしれません。ただし、電動式は乾いた状態でも剃ることが出来ますが、使い捨ては肌当たりを和らげるために乳液などで滑りを良くすることも大切です。

(2014.04.11)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

【関連情報】
商品研究レポート「女性用フェイスシェーバーの性能評価」(2014.06.13)
女性の顔のうぶ毛は見た目印象を左右する要素の一つです。そこで、女性の顔のうぶ毛処理用商品の使用感と性能について評価を行いました。

美容科学研究室