(44) 保湿ティッシュペーパー

3月上旬はスギ花粉の飛散量がピークに達する時期です。今年は昨年より少ないと言われていますが、花粉症の人にとって辛い季節には変わりありません。一日中鼻水が止まらず、かみ続けている人もいるのでは。そんなときお世話になるのが、ティッシュです。ティッシュの用途は鼻をかむ以外にも汚れの拭き取りやメイクなど多岐に渡ります。最近ではティッシュの使い分けが浸透し、保湿剤が塗布された保湿ティッシュとされていない非保湿ティッシュ(以下、非保湿)に大別されるだけでなく、同じメーカーの保湿ティッシュでも高級なタイプ(以下、高級保湿)と比較的安価なタイプ(以下、汎用保湿)を見かけるようになりました。そこで①高級保湿、②汎用保湿、③非保湿を同じメーカーでそろえて比べてみました。

商品一覧

保湿ティッシュはしっとりとやわらかくなめらかな肌触りが特長です。これらの特長をしっとり感は水分率で、やわらかさは布のやわらかさを測る剛軟度で、なめらかさは平均摩擦係数で評価しました。

ティッシュはグリセリンなどの保湿剤を塗布することで空気中の水分を取り込み、しっとりとした肌触りを与えています。水分率は温湿度を一定に保った部屋にティッシュを一晩以上放置した後、105℃で2時間乾燥し、どのくらい水分を含んでいたか算出しました。③に対し、①は1.5倍、②は1.25倍程度水分を多く含んでいました。3タイプで違いがあり、しっとり感は①がもっともあると言えそうです。

水分率

剛軟度は45°の斜面を持つ水平台からティッシュを押し出し、斜面に接したときの長さで評価しました。やわらかいものほど、押し出される長さが短くなります。①、②は同程度、③はそれらよりかたいという結果でした。やわらかさは保湿と非保湿のティッシュで違いがあると言えそうです。

やわらかさ

なめらかさについては手で触った感じでは違いがありそうでしたが、平均摩擦係数では差は見られませんでした。

保湿ティッシュに焦点を当てて評価しましたが、これ以外にも水に流せるタイプや3枚重ねタイプ、香りやエンボスがついたタイプなど、さまざまなタイプのティッシュが売られています。用途に合わせて上手に使い分けてください。

購入価格(1枚当たり)
 ① 高級保湿 約0.9円
 ② 汎用保湿 約0.6円
 ③ 非保湿  約0.4円

(2014.03.07)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』
美容科学研究室