(22) 音波式電動歯ブラシ

デンタルケアのツールとして欠かせないのが歯ブラシです。一般的な手磨き用歯ブラシよりも歯垢の除去効果が高いとされる電動歯ブラシが日本で発売され、普及しはじめてから十数年が経ちます。最近では、低価格帯(2〜5千円)の音波式電動歯ブラシ(以下音波式歯ブラシ)も登場し、いろいろなタイプが出揃って家電量販店だけでなく、スーパーやドラッグストアでも手軽に買い求めることが出来るようになりました。そこで、音波式歯ブラシ5点の使用感と歯垢除去効果について、手磨き用歯ブラシと比較しました。


テストした音波式電動歯ブラシ

【使用感評価】
「柄の太さ・長さ」「握りやすさ」「動かしやすさ」などの操作性の項目では、手磨き用歯ブラシに比べて評価が低くなるものもありましたが、「歯のツルツル感」「歯垢の取れるスピード感」「歯茎のマッサージ感」「歯茎の引き締め効果」「歯垢の除去効果」などの効果感に関する項目の評価は高く、「総合評価」も高評価となりました。


【歯垢除去効果】
健常者の口腔内を想定した正常顎模型に人工プラーク(歯垢)を塗布し、一定時間ブラッシング前後での除去率を算出したところ、手磨き用歯ブラシに比べて除去率は高くなり、94%以上でした。音波式歯ブラシの中では、回転数(振動数)が高いものほど、除去率は高くなりました。 歯ブラシの摩耗による除去効果への影響については、手磨き用歯ブラシのおろしたてのものと使用を続けて毛先が広がったものとで除去率をみました。おろしたてのものは90%強の除去率でしたが、磨耗歯ブラシでは除去率が80%前後に落ちました。歯ブラシは日々摩耗していきますので、確実に除去効果を得るためには定期的な交換が必要です。

テストした音波式電動歯ブラシの歯垢除去効果

今回の評価結果から、音波式歯ブラシの歯垢除去効果は非常に高いことが確認できました。ただし、コンパクトなスリム設計になっているとはいうものの、手磨き用歯ブラシに比べると、柄が太く、重量も重くなります。振動や音に慣れるまでは、気になる可能性も。また、電源方式、回転数、本体や替えブラシの価格などにも幅がありますので、自宅用や外出用など、使用状況にあわせて選ぶと良いでしょう。

(2013.9.27)

産経新聞掲載記事『比べる×調べる』

 

【関連情報】
商品研究レポート「音波式歯ブラシの使用感と歯垢(プラーク)除去効果」
 音波式電動歯ブラシについて、使用感評価と歯垢(プラーク)の落ち具合について調査し、有効に活用するにはどのようなタイプを選ぶと良いのかなどを調査しました。

美容科学研究室