「午後の紅茶×ご当地カレー」コラボ成功

キリンビバレッジ

新型コロナは世界を劇的に変えた。衝撃は大きく、コロナ前に戻る意思さえ吹き飛ばした。逆にそれは、「新たな扉」が開いたことでもある。会社はどう生き抜いていくのか。その「カタチ」を模索してみる。

産業経済新聞社・夕刊フジ
コーナー 「コロナが変えた会社のカタチ」
取材先 キリンビバレッジ 関信越地区本部関東支社 営業担当主任
増馬拓也氏
新聞発行日 2021年4月1日(木)

夕刊フジ掲載記事・コロナが変えた会社のカタチ

【プロフィール】
ますま・たくや
2013年関西大卒、キリンビバレッジ入社。埼玉支社に配属。販売推進担当としてスーパーや量販店への企画提案や販売促進活動に携る。その後、東京中央支店、千葉支社を経て、18年から現職。営業先のさまざまな人との出会い、良好なコミュニケーションに「働きがい」を実感している。熱中症対策アドバイザー。29歳。

【キリンビバレッジ】
キリンホールディングス(HD)傘下。麒麟麦酒(現・同HD)が1963年キリンレモンやキリンオレンジを自動販売機で販売する目的で設立。91年現社名。災害・緊急時には飲料を誰でも簡単に無料で取り出すことができる、緊急時用バッテリーを搭載した災害救援自動販売機なども展開する。代表取締役社長/堀口英樹。


夕刊フジ掲載記事・コロナが変えた会社のカタチ
プラズマ乳酸菌(左から水、レモン、ヨーグルトテイスト)

 新型コロナウイルスで不要不急の外出自粛が続き、自動販売機やコンビニエンスストア、料飲店などでの購入機会が一気に減ったため、清涼飲料業界は大きな打撃を受けている。こうした中、消費者の健康意識の高まりから、幅広い年齢層から注目を集めているのが乳酸菌飲料だ。

 「午後の紅茶」「生茶」など多くの人気商品を扱うキリングルーブのキリンビバレッジでは、プラズマ乳酸菌「iMUSE(イミューズ)」ブランドが好調だ。
 プラズマ乳酸菌は、キリングループの35年にわたる免疫研究から誕生したもので、健康な人の免疫機能の維持をサポートする。昨年11月、機能性表示食品としてリニューアル発売した飲料3品「iMUSEレモンと乳酸菌」「iMUSE水」「iMUSEヨーグルトテイスト」の販売数量は、発売から約3週間で合計2000万本を突破した。
 環境への取組みでは、量販店、EC(電子商取引)向けのラベルレス商品や、コンビニには再生ペット樹脂100%使用の「R100ペットボトル」を採用した「生茶」「生茶ほうじ煎茶」なども提供している。

 関信越地区本部関東支社、営業担当主任の増馬拓也さん=顔写真=は、「iMUSE」ブランド飲料をはじめ、摂りすぎない健康として注目を集める「午後の紅茶 おいしい無糖」といった無糖・低糖飲料などを自販機チャンネルで広く展開するために日々営業に励んでいる。
 関信越地区本部関東支社は群馬、茨城、栃木の3県を主に担当する。コロナ禍で、サテライトオフィスや営業先への直行直帰が大半で、オフィスへの出社は3割以下と制限されている。

 増馬さんは3県のうち茨城県をメインに担当。得意先である自販機オペレーターに新商品や企画提案などを行い、自販機の新規開拓活動も行う。
 最近は、健康に軸足を置いた提案が中心になっているという。工場の窓口担当者の話から、工場内の食堂と「午後の紅茶おいしい無糖×ご当地カレー」のコラボを実施。両者の相性の良さが好評を呼び、美味しさと健康をキーワードに顧客満足度向上に繋がった。こうした提案から得意先と親しくなり人間関係が構築できたという。

 大阪生まれのサッカー少年、ガンバ大阪の下部組織にも所属していた。しかし、腰通など多くの怪我に悩まされたこともあり高校で引退。キリングループが1978年から「サッカー日本代表オフィシャルパートナー」としてサッカーを応援し続けてきたことから、将来、キリングループで仕事をしたいと思うようになった。キリンビバレッジを選んだのは、「清涼飲料は幼児からお年寄りまで多くの人を笑顔にできるから」。 奥さん、娘さんと3人暮らし。夕食での会話で明日の鋭気を養っている。  


(エフシージー総合研究所 山本ヒロ子 2021.5.7 掲載)

【やまもと・ひろこ】
早大卒。40年以上にわたり、企業や自治体、大学の危機管理と広報活動について取材。コンサルティング活動も行ってきた。取材件数は延べ2000社以上にのぼる。経営情報学修士(MBA)

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