「エピローグ・レター」サービスに感謝の声

明治安田生命保険

新型コロナは世界を劇的に変えた。衝撃は大きく、コロナ前に戻る意思さえ吹き飛ばした。逆にそれは、「新たな扉」が開いたことでもある。会社はどう生き抜いていくのか。その「カタチ」を模索してみる。

産業経済新聞社・夕刊フジ
コーナー 「コロナが変えた会社のカタチ」
取材先 明治安田生命保険 業務部業務グループマネジャー
鈴木崇生氏
新聞発行日 2021年4月15日(木)

夕刊フジ掲載記事・コロナが変えた会社のカタチ

【プロフィール】
すずき・たかお
1997年武蔵大卒、明治生命保険(現明治安田生命保険)入社。ファイナンシャルプランナーとして川崎支社に配属。各地の営業所や郡山支社郡山開成営業所営業部長などを経て、福岡本部福岡市場統括グループマネジャー。2020年から現職。各営業所では地域の責任者としてMYライフプランアドバイザーの採用、育成、販売指導を担当。47歳。

【明治安田生命保険】
2004年、明治生命保険(1881年設立)と、安田生命保険(1894年設立)が合併し発足。全社横断的な取組みとして、「みんなの健活プロジェクト」と、「豊かな地域づくりへの貢献」を目指す「地元の元気プロジェクト」の2大プロジェクトを展開している。取締役 代表執行役社長/根岸秋男。


夕刊フジ掲載記事・コロナが変えた会社のカタチ
商品説明するMYライフプランアドバイザー

 新型コロナウイルスの流行は、仕事のスタイルを大きく変えた。これまで日本の企業の営業スタイルは対面が主流で、実際に顧客と対面して自社製品を紹介し、契約する。しかし、コロナ禍により非対面での営業活動に見直された。
 今関心を集めているのがオンラインなど情報技術(IT)を駆使した営業展開だ。
 生命保険業界では、数年前からICT(情報通信技術)を導入。書面や押印、対面手続きを見直し、タブレットなどでの「電子手続き」などが可能になり、コロナ禍でさらに拍車がかかっている。

 日本最古の生命保険会社、明治安田生命が契約者専用ウェブサイト「MYほけんページ」を開設したのは2012年。契約内容の照会や一部の手続きが可能で、今月から保険の未加入者にも利用できるよう対象者を拡大し、ウェブ上から新規契約の申し込み手続きができるようになった。
 大手生保に先駆けて19年から全国約3万6000人のMYライフプランアドバイザー(営業職員、以下アドバイザー)に、社用スマートフォン「MYフォン」を配布。メールや電話に加え、LINEを活用してお客さまとのコミュニケーション機能を一層充実させた。

充実の非対面営業

 アドバイザーの営業活動促進を担っているのは、業務部業務グループマネジャーの鈴木崇生さん=顔写真。グループのメンバーは約40人。この1年、全国のアドバイザーに対し、コロナ禍に配慮した営業活動を推進してきた。
 「お客さまの事前承諾を前提に、出社前の検温、マスクの着用などの感染予防対策を定めた『会社統一ルール』を設定し、営業活動を行っています」

 また、「MYフォン」を通じて、電話・LINEなどを活用した非対面での営業活動を充実させ、「対面」と「非対面」を融合した新しい営業スタイルを推進している。
 昨年、契約者向けに「エピローグ・レター」サービスを始めた。契約者が生命保険に託した「想い」を手書きのメッセージや写真データとして預かり、もしもの時、死亡保険金の支払い後に受取人宛てに届けるサービスだ。

 登録や利用料は無料で、登録内容の変更は可能。これまで、「妻や子供の将来のことを思いながら書いていたら感謝の気持ちや大切に思っていることに改めて気付きました」(30代男性→妻へ)など、実際に登録した人から感謝の声が寄せられている。
 アドバイザーの間でも、「明治安田生命ならではのサービス」と好評だ。すでに10万人を超える契約者が登録を済ませている。
 鈴木さんは「コロナ禍でも、アドバイザーが対面、非対面を通じてお客様に寄り添った営業活動ができるよう、営業現場を支援していきます」と話している。    


(エフシージー総合研究所 山本ヒロ子 2021.5.14 掲載)

【やまもと・ひろこ】
早大卒。40年以上にわたり、企業や自治体、大学の危機管理と広報活動について取材。コンサルティング活動も行ってきた。取材件数は延べ2000社以上にのぼる。経営情報学修士(MBA)