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アサヒグループ食品
健康食品「1本満足バー」シリーズ

2020.02.17

最新記事健康志向追い風、風味と栄養にこだわり

 ビジネスパーソンにとって、昼食は午後の仕事に向けた気分転換の時間でもある。今回の「これは優れモノ」は、昼食時間が取れないときやスポーツ後の栄養補給時などに向けたバランス栄養食を取材した。

1本満足バー

 「当初は残業などで小腹がすいた時の手軽な補助食品として開発したものです」と話すのはアサヒグループ食品 食品マーケティング部で「1本満足バー」などの開発を担当している御厨(みくりや)苑子(そのこ)さん。
 「1本満足バー」は、おやつとして食べてもらう健康食品として2006年に発売。シリアルをチョコレートでコーティングしてあり、ザクっとした食感で食べ応えもあるため、30-40 代の男性を中心に人気の商品となった。
 「食物繊維やビタミンも摂れるとして、健康志向のビジネスマンのニーズとマッチしたようです」(御厨さん)
日本政策金融公庫の消費者調査などによると、食に対する健康志向はここ数年、上昇し続けている。適度な運動に加え、栄養成分にもこだわった食生活を心掛ける人も少なくないようだ。
人間の体は水で出来ていると言われる。実際、体重の6~7割が水分で構成されている。その次に多いのが、筋肉や骨、内臓などを作っているタンパク質(プロテイン)だ。このタンパク質は、体内でアミノ酸となり、細胞の基本成分となる。
 タンパク質は体内の他の栄養素からは合成できないため、必ず食事から適量を摂取する必要がある。そのため、必須栄養素とも呼ばれる。
 厚生労働省の日本人の食事摂取基準によると、1日当たりのタンパク質摂取推奨量は、18~64歳の男性で65グラム、同女性で50グラム、妊婦や授乳中の女性はそれよりも5~25グラム程度多く摂取する必要がある。
 また、日常的に筋トレやジョギングなどを行っている人の場合、その強度にもよるが、運動量の少ない人に比べ、より多くのタンパク質を摂取する必要がある。主な食物のタンパク質含有量は、茶わん一杯の白米で3.8グラム、牛乳コップ一杯(200グラム)で6.6グラム、納豆1パックで8グラム程度だ。
   こうしたことから、タンパク質(プロテイン)をより手軽に摂取できる商品として、2018年に市場投入したのが「1本満足バー プロテイン」シリーズ。1本に15グラムのプロテインと5種のビタミン、9種の必須アミノ酸を配合した「優れモノ」だ。発売後すぐに出荷調整が必要なほどの反響があったという。
 この4月からはランナー向けに4種のミネラルを加えた「1本満足バー プロテイン・ラン」シリーズを全国で発売する。「風味と栄養にこだわった自信作です」と御厨さんは微笑んだ。

interview アサヒグループ食品
食品マーケティング部  御厨 苑子 氏

ランナー向け商品、4月から全国販売

商品のカテゴリーは

 バランス栄養食という位置づけ。おやつ替わりに必要な栄養素が摂取できるというものだ。間食を想定しているので、カロリーも200キロカロリーほどに抑えている。栄養食というと、味は二の次というイメージがあるが、お菓子としてもそん色がない味と自負している。

対象顧客は

 2006年に発売した当初は、30~40代の男性をターゲットにしていた。キャッチコピーも「夕方からの頑張りに!」としていた。しかし、カロリー控えめで、食物繊維も入っているということから女性層からも人気を得ている。最近は働き方改革で残業も少ないせいか、時間帯は関係なく、手軽な健康食品として利用する人も多い。おかげさまで、2006年の発売以来、13年連続過去最高売り上げを更新している。

開発で苦労した点などは

 顧客においしいと思ってもらえる風味づくりだ。栄養素としてのプロテインはお菓子の原料としての相性はなかなか難しかった。どんなに健康食品とうたっていても、おいしくなければ、買い続けてもらえない。2006年から発売しているシリアルシリーズの商品も、味わいだけではなく、食べやすさを意識し、一口サイズに割って食べやすいようにスリットを入れる工夫をしている。

ランナー向け商品を全国販売する

 昨年末から「ベイクドチョコ」を一部コンビニエンスストアで先行販売していたが、4月から「ベイクドチーズ」と合わせて全国販売を行う。栄養成分も、プロテイン10グラム、5種のビタミン、9種の必須アミノ酸に加え、鉄・カルシウム・マグネシウム・亜鉛の4種のミネラルを加えた。これまでのシリアルバーとは異なるソフトな食感にした。

フジサンケイ ビジネスアイ掲載記事・これは優れモノ