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J-オイルミルズ
食用オイル「AJINOMOTO えごまブレンド油」

2018.03.10

最新記事豊富な必須脂肪酸 お肌の健康サポート

  一昔前は、ともすると「太る」イメージから敬遠されていた「食用油」。しかし近年、一般家庭で使われる「植物油」の栄養価値への認識が広まり、高付加価値の商品が人気を集めている。そこで今回の「これは優れモノ」は、最新の植物油を取材した。

えごまブレンド油

人の体内では作れない

 「植物油は、私たちの体になくてはならない栄養素です」。こう話すのは、J-オイルミルズマーケティング本部油脂事業部課長の萩原早苗さん。薬剤師の資格を持つ萩原さんは、入社以来、健康を訴求した商品の開発に携わってきた。
 一般家庭で使われているサラダ油やゴマ油、オリーブオイルなどは全て植物由来の油。これらの植物油には、一部は人の体内でつくることができない脂肪酸が含まれている。
 これらの脂肪酸を含め、脂質には食べ物をおいしくしたり、食べやすくしたりするなどの機能がある。「油=太る」というイメージは、「植物油を使うと味がおいしくなるのでつい食べ過ぎてしまう」(萩原さん)ことから来るものだ。
 健康意識の高まりから、消費者は植物油を日常生活に上手に取り入れるようになっている。家庭用食用油の市場規模は2015年度、過去最高の1400億円に達した。萩原さんによると「1回に使う量は減っているものの、調味料として使うなどその用途が広がっている」ためだという。

加熱してもおいしく

 そして近年、特に注目を浴びているのがシソ科のエゴマから抽出したエゴマ油だ。エゴマ油にはαリノレン酸が約60%含まれている。ただ、火を通すと独特の臭いが出るため炒め物などの加熱料理には不向きとも言われてきた。
 そこで同社はエゴマ油の新商品「AJINOMOTO えごまブレンド油」を開発し、2月下旬から全国で発売した。同商品は、香ばしくて加熱にも強いコーン油とブレンドしたのが特徴。皮膚の健康維持を助ける栄養素であるオメガ3系脂肪酸を含む、栄養機能食品だ。加熱してもオメガ3系脂肪酸の残存率は93%(同社調べ)と、ほぼそのまま残る。「火を通しても、生でドレッシングのベースとしても使え、おいしく必須脂肪酸も摂取することができます」と、萩原さんは新商品の出来栄えを強調した。

interviewJ-オイルミルズ
マーケティング本部 油脂事業部課長 萩原早苗 氏

コーン油とブレンド 多様なシーンに対応

商品開発の経緯は

 昨今、家庭での調理が減る傾向にある。食用油も、揚げ物や炒め物などの調理用ではなく、オリーブオイルなど油そのものを楽しむ調味料として市場を開拓している。油は優れたエネルギー源だが、長年の研究で健康維持に必要であることが分かった。今回発売したえごま油や2016年に発売したアマニ油には、必須脂肪酸のαリノレン酸が豊富に含まれている。

さまざまな植物油を発売している

 キャノーラ油(なたね油)を筆頭に、大豆油、ごま油などが家庭用で多く使われているが、近年オリーブオイルが一般家庭でも常用されるようになった。2015年の食用油の市場規模は1400億円に達したが、オリーブオイルの売上はその3分の一を占めるほどになっている。美味しいだけではなく、健康価値も評価してもらえる油が求められている。えごまの他にも、大豆の持つ力にも着目しており、原料となる植物を日々研究している。

えごまに注目したきっかけは

 焼肉屋では、えごまの葉で肉を包んで食べる人も多いと思う。このえごまの種を搾って摂れた油は、加熱により独特の臭いを発するため、主に生食用として売られていた。そこで、相性の良いコーン油とブレンドさせ、加熱調理などさまざまなシーンで使えるように改良した。えごま油の市場は、2013年の約11億円から2015年には95億円の市場に成長している。今後も成長すると考えている。

ターゲットにしている年齢層などは

 40代以上の世代を想定している。食用油は、調理の熱源だけではなく、調味料としての役割も求められている。えごま油も様々なシーンで使ってもらえるように、2年ほどの開発期間をかけた。以前から取り組んでいるが、すべての商品で女性でも片手で扱えるようにしたり、点字で油と表記したりなど中身だけではなく、使い勝手も良くなるようにボトルデザインにも工夫を施している。

フジサンケイ ビジネスアイ掲載記事・これは優れモノ