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パナソニック
トレーニング機器「コアトレチェア」

2017.04.08

最新記事自宅で体幹鍛え、下半身引き締め

 年齢を重ねても、心身ともに健康でありたいとは、誰もが願うもの。さらに、見た目も美しくスマートでいたいと考え、ジムで汗を流す人も多い。今回の「これは優れモノ」は、家の中で手軽に体幹(=インナーマッスル)を鍛えられるトレーニング機器を取材した。

コアとれちぇあ

正しい動きで効果的に

 「健康維持には、足腰を鍛えるのが重要と言われています」と話すのは、パナソニックビューティ・リビング事業部の三井雅之さん(50)。同社ではヘルスケア商品の開発に注力しており、2015年に脚力を鍛える「ひざトレーナー」を市場に投入した。第二弾として今年2月に発売した「コアトレチェア」は、体幹部分を鍛えるための機器だ。
 体幹とは胸・背中・腰・もも・お尻などの表層筋(アウターマッスル)と深層筋(インナーマッスル)からなる、体の中心的な部分。特に深層筋は全身を中から支えており、この筋肉が弱ってくると、肩こりや腰痛の原因になるともいわれている。
 「トップアスリートのほとんどが体幹トレーニングを行っています」と三井さん。体の深層部分にある“狙った筋肉”を鍛えるには、トレーナーの指導を受けて正しい動きを身につける必要があるという。間違った筋トレでは、頑張った割には効果が得られなかったり、長続きしなかったりもする。
 「コアトレチェア」は、一人用ソファのような形状で、V字の軌道を描くように大きく揺れる。そこに座って、音声ガイドに従いバランスをとるだけで、体幹を正しく鍛えられる仕組みだ。
 機器開発にあたっては、現在サッカー日本代表の長友佑都選手ら、さまざまなトップアスリートのコンディションをサポートしてきたプロスポーツトレーナーの木場克己氏の監修のもと、効果的な動きができるプログラミングを施した。
  「まるで、トレーナーが横について、指示してくれるのと同様の感覚で鍛えることができます」と三井さん。体幹トレーニングの代表的な姿勢であるダイアゴナル(ハンドニー)と「コアトレチェア」を使っての筋活動量を比較すると、前者を100%とした場合、「コアトレチェア」では162%の活動が得られたという。さらに、同社の検証テストでは、「コアトレチェア」を1回15分、1日に2~3回を週3日のペースで3カ月続けると、平均でウエストが1.5センチ細くなる結果も得た。
 三井さんは「体重が減るのではなく、体幹が鍛えられることで、お腹が引き締まる効果が得られる」と説明し、「3週間毎日使った場合では、平均で8センチのウエストが減った」との例も紹介した。

6つの自動コース選択

 「全身コアトレ」「お腹・ウエスト」「下腹・骨盤底筋」など鍛えたい部位に合わせて6つの自動コースが選択できる。スタートボタンを押すとエアバックが膨らみ、骨盤を挟み込むので椅子にしっかりと体が固定される。あとは、音声ガイドに従ってバランスを取るだけ。
 子宮やぼうこうなどを支える骨盤底筋の強化は、女性特有の下半身のトラブルを改善する効果もあるという。
 三井さんは「普段は一人用のソファとしてリビングになじむものにしました」と素材や縫い目などデザイン性へのこだわりも強調した。

interviewパナソニック ビューティ・リビング事業部 三井雅之 氏

リビングに合う椅子 デザインと機能を両立

以前にも似たような機器があった

 2000年に「ジョーバ」というトレーニング機器を発売し、ヒット商品になった。文字どおり「乗馬」のようにまたがって使うタイプだ。トレーニングジムなどで使われたが、家庭用で使うには、デザイン性などでやや難があった。「コアトレチェア」は、普段はリビングソファとして使え、椅子に座ると、エアバックが作動し腰を挟み込むので、高齢者でも滑り落ちることなく、安心して使える。

主な販売対象は

 40代以上で、いつまでも健康で見た目にもスマートでいたいと考える男女を対象としている。これらミドル世代は仕事の現役世代でもあり、ジムに行く時間もない。隙間時間ですぐ鍛えられるというのが魅力だと思う。2月以降、全国各地で「コアトレチェア」の体感イベントを開催しているが、消費者の反応は上々だ。価格が30万円を超える商品だが、あるイベントでは大勢の人が体験し、1日に9台を販売したこともある。一般家庭のほか、病院・リハビリ施設、会社の保養所などでの設置を想定している。

使用の目安は

 1回15分で、週3回ぐらいを推奨している。より効果を得たい場合には、自身の体力や体調に合わせて回数を増やすとよいだろう。リビングで映画を見ながらとか、ちょっとした隙間時間を使うとトレーニングも長続きすると思う。

開発で困難だった点は

 椅子としてのデザイン性とトレーニング機器としての機能性の両立だ。背もたれを高くした方が、椅子としてはいいのだが、トレーニング機器としては低い方がよい。一見して、トレーニング機器と見えないように椅子の職人さんにも教えを請うたりもした。椅子表面は皮素材で滑らかな触り心地で、縫い目の方法にもこだわった自信作だ。

フジサンケイ ビジネスアイ掲載記事・これは優れモノ



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