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カルビー
アメリカ発のスナック菓子「ハーベストスナップス」

2016.8.27

最新記事野菜売り場に陳列 ヘルシーさが人気に

 各地で猛暑日を記録する暑い日が続いている。仕事帰りに冷えたビールで一息という人も多い季節。ポテトチップスなどは、ビールの手軽なおつまみの定番だ。今回の「これは優れモノ」は、米国発のスナックを取材した。

エッセンシャル

食事の付け合わせとして

 「米国のスーパーでは、この商品は主に野菜売り場などにも陳列されています」と話すのはカルビーマーケティング本部の小代剛さん(31)。この商品こそ「ハーベストスナップス」。もともと日本で発売されていたスナック菓子「さやえんどう」を米国マーケット向けにリニューアルしたもの。
2015年から現在の商品名で販売したところ、食事の際の付け合わせの食品として購入する人を中心に人気になった。  「米国人にとって、スナック菓子の豆も野菜という認識の方が多く、このスナックをランチボックスに入れたりする人も多いようです」と小代さんは日米での消費者の受け取り方の違いを説明する。
 米国でもプレッツェルなどのスナックは、ビールのおつまみとして親しまれているが、日本人からすると、塩味がきつかったり、味が濃厚と感じたりすることも多い。
 「この商品は味が濃すぎず、塩味もほどほどなので、米国では健康食品的なイメージでとらえている人も多いようです」。日本人からするとお菓子の一種に見えるのだが、健康志向の米国人からすると、さやえんどうの形で、豆の味がするので、ヘルシーなスナックとして受けているそうだ。

歯応え強く、豆の味濃く

 日本で発売した元祖の「さやえんどう」と「ハーベストスナップス」では、明らかな食感の違いも打ち出している。米国のそれは、歯ごたえがあり、豆の味をより強く打ち出している。
 カルビーでは原則として、消費地において生産という体制をとっている。そのため、当該マーケットの消費者ニーズを素早く製品に反映させることが可能という。米国では、「ハーベストスナップス」シリーズのほか、「かっぱえびせん」やポテトチップスを販売している。
 「ハーベストスナップス」のシリーズは米国・カナダのほか、英、スペイン、ブラジル、サウジアラビアなどでも販売されている。
 日本では、7月25日に全国発売を開始した。豆の形状に似せるなど形状や食感にこだわっているため、大量生産には時間がかかるという。現在は広島工場だけで生産しているが、市場の動向次第では、生産ラインを増やすことも視野に入れている。
 「パッケージデザインも米国とほぼ同じにし、野菜売り場などへのスナック売場ではないところでの陳列をお願いしています」と小代さん。既存の販売戦略とは異なるステップを踏んでいると話した。今後は、カルビー商品をメーンで置いていなかったような店舗へのアプローチも図っていくという。

interviewカルビー マーケティング本部  小代 剛 氏

複合的販売で新たなマーケティング開拓へ

発売後の感触は

 実売価格で税込200円弱とスナック菓子としては高額だったが、野菜売り場などで陳列したことで、普段スナック菓子を購入しない層にリーチしている。シリアル売り場など、菓子売り場以外の場所でも複合的に販売することで、新たなマーケットの掘り起こしをしていきたい。

マーケティングには時間をかけた

 今回はパイロット販売に時間をかけた。売り場も野菜売り場からのスタートということで、マーケットニーズの分析にも一層注力した。20代の女性を意識したマーケティングを行ったが、実際の購入者層は40代ぐらいというデータもある。細かな分析はこれからだが、手ごたえを感じつつある。

開発で困難だった点は

 包装の仕方を巡っては、工場サイドとの間で議論があった。効率性とかコストを考えると、一般的な枕の形をしたピロー包装がいいという意見だったが、マーケティングの観点から米国と同様に、袋の底にひだをつけて自立できるようにした、スタンドパウチになった。この包装は文字通り、立たせて陳列できるので様々な売り場におけるし、普段スナック菓子を扱っていない売り場担当者でも、陳列で戸惑うこともない。

味が2種類のみだが

 日本では、ロックソルト味とシーザー味のみを販売している。米国ではブラックペッパー味やトマトバジル味などなど8種類を販売している。それらは、日本の消費者には必ずしもなじみのある味でなかったりもするので、今後は日本独自の風味の商品も出していく予定だ。 食物繊維やビタミンB1が豊富でノンフライというヘルシーな点もアピールして、新たなスナック市場を創っていきたい。

フジサンケイ ビジネスアイ掲載記事・これは優れモノ



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