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花王
男性用シャンプー&コンディショナー
「サクセス24」

2019.04.22

最新記事頭皮の臭いケアし一日中さらさらキープ

 4月も後半に入り天候が安定し、日差しも強まってきている。通勤・通学で駅へと向かう際にひと汗かくという日もあり、電車内で汗の臭いが気になるという人も多いのではないか。今回の「これは優れモノ」は男性の頭皮や髪の臭いをケアするシャンプーとコンディショナーを取材した。
 「男性が頭皮の臭いを気にしているというのが、開発のきっかけです」と話すのは、花王ヘアケア事業部の勝山雄太さん(36)。4月から新発売したシャンプー&コンディショナー「サクセス24」のマーケティング担当だ。

サクセス24

汗かきやすく皮脂腺も多い

 近年、「スメルハラスメント」なる和製英語が生まれるほど、職場などで臭いに敏感な人が増えている。口臭や体臭、タバコ臭さらには香水の香りなどに、周囲がハラスメントと感じているというのだ。そうしたこともあり、男性も若年層を中心に臭いのケアに努める傾向にある。
  花王の臭いの調査によると、男性が気にする体の部位のトップは、ワキで80%、次いで足の35%、頭皮は3番目で32%だった。ワキや足の臭い対策として、さまざまな制汗剤やデオドラントシートなどが出回っており、利用する人も多い。一方で、頭皮の臭いへのケアはあまり進んでいないという。「ワキや足は汗をかいたら、汗ふきシートなどでケアもできますが、頭はそうはいきません」(勝山さん)。
 もともと男性は女性に比べ汗腺機能が発達しており、汗をかきやすい。特に、頭皮は体の中でも汗腺が多く、加えて皮脂腺も多い。同社によると、男性の頭から分泌する皮脂量は女性の1.4倍という。
  頭皮は髪で覆われているため、汗の水分が蒸発しにくく、蒸れやすい。これに皮脂が混ざり、時間がたつにつれ不快な臭いを生じさせるという。同社では、臭いの強度を5段階に分けて、官能テストを行っている。強度が1~2では、やっと感知できるか、弱い臭い程度。3になると楽に感知できる臭い、4以上になると強い臭いといった具合だ。頭頂部の臭い強度は3を超えているので、楽に臭いを感じるという。

独自の“速乾アロマ処方”

 夜に洗髪してしっかり洗っても、翌日の午後にかけて再び感知できる程度の臭いになるという。男性の頭皮の臭いについては、男性よりも女性の方が敏感で、満員電車やエレベーター、会議室の中など臭いが気になっているというデータもある。
 今回の商品開発にあたっては、同社の男性研究員の頭髪部分に小型のセンサーを着け、1日の頭髪部分の湿度を計測し、臭いの発生時期などの細かな分析も行った。
   「新発売したコンディショナーには、花王独自開発の“速乾アロマ処方” を採用。配合された機能性香料によって、汗をかくたびに香りが生まれて、頭皮の臭いをマスキングするという新発想の製品です。また、髪一本一本を撥水コーティングする高速ドライ機能を搭載しており、洗髪後の水分だけでなく、日中の汗も素早く乾かすことで、髪をさらさらにキープします」と勝山さんは自信をのぞかせた。

interview花王 ヘアケア事業部 勝山 雄太 氏

男性の関心高まり市場拡大傾向

最近のシャンプー市場は

 リサーチ会社の調べなどによると、男性用シャンプー・コンディショナー市場は現在180億円を超える規模で推移している。1987年に男性用ヘアケアブランドとして投入した「サクセス」は、男性用シャンプー市場でも8年連続売り上げNo.1を獲得するに至っている。女性用のシャンプーやコンディショナー市場が横ばいの中で、男性に特化した商品の市場は拡大傾向にある。

売れ筋の価格帯は

 売れ筋の中心は800円未満の価格帯だが、最近は1,000円以上の価格帯も伸びてきている。男性のヘアケアに対する関心が高まっていることが背景にあると考えられる。男性は20~30代でもコンディショナーの使用率が約5割にとどまっており、この分野での伸びしろは十分あると思う。「サクセス」はもともと、育毛剤や薬用シャンプーなど、30~40代をターゲットにしていたが、今回の商品では20代の若年層まで対象を広げている。

商品開発で苦労した点は

 30代の研究員の頭部に小型のセンサーをつけて、実際の頭皮の環境について調べた。冬場にもかかわらず、朝、家を出て会社に向かうまでに、頭部の湿度は90%を超えるということが分かった。毛髪で覆われている部分は、湿度のスコアだけをみると熱帯雨林と同程度の湿度だった(笑)。汗をかくのは止められないが、新コンディショナーの開発では、汗をかくたびに香りを発生させる仕組み作りに時間をかけた。汗をかいても髪がサラサラで、ニオイが気にならなかったという声も多くもらっている。また、シャンプーの方は、弱酸性のミクロ泡が汗や毛穴につまった皮脂、スタイリング剤までしっかり落とす。

髪の洗い方にアドバイスなどは

 まず髪と地肌を十分に濡らし、お湯で予洗いをする。その後シャンプーを軽く泡立て、地肌を指の腹でマッサージするように洗う。全体を洗ったら、シャンプーが残らないように、しっかりとすすぐ。耳の後ろから襟足にかけて、生え際は泡が残りやすいので、注意が必要だ。

フジサンケイ ビジネスアイ掲載記事・これは優れモノ