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あいおいニッセイ同和損害保険
「タフ・見守るクルマの保険プラス」

2020.03.02

最新記事安全運転で保険料が安くなる自動車保険

 無謀なあおり運転や高齢ドライバーによる死傷事故が社会問題となっている。今回の「これは優れモノ」はドライブレコーダーなど新しい通信機器を用いた、新タイプの事故を起こさないための自動車保険を取材した。

「タフ」のドラレコ

通信技術の進歩で可能に

 「顧客にも社会にもメリットのある保険というのが開発の出発点です」と話すのは、あいおいニッセイ同和損害保険自動車保険部の梅田傑(まさる)さん(47)。入社以来、ほとんどのキャリアを新商品の企画・開発に費やしてきた自動車保険のエキスパートだ。
 同社では2004年に実際に走行した距離に応じて保険料が決まる業界初の自動車保険「PAYD(ペイド)」を発売した。
 「通信技術の進歩で、新しいコンセプトの自動車保険を開発できました」と同商品の開発にも携わった梅田さん。トヨタ自動車と共同し、車載端末から走行距離情報を取得して、保険料を決めるという新たな自動車保険だ。
ただ、梅田さんによると、「こうした仕組みは、日本ではまだ浸透していなかった」ため、期待したほどの反響は得られなかったという。
 ところで、自動車の原型が生まれたのは1769年。フランス人のジョセフ・キュニヨが蒸気自動車を製作した。日本では江戸時代後期、日本地図を作った伊能忠敬や発明家の平賀源内が活躍した時代だ。
 キュニヨの蒸気自動車は、ガソリン自動車になり、1860年代にはガソリンエンジンへと発展。自動車の普及とともに、事故防止の対策がとられるようなった。1865年に、自動車の運用方法についての条令が英国で作られたほどだった。
 1908年にT型フォードが発表されると、運転しやすく、修理も容易で安価に済むということで、全世界で大ヒット商品となった。第一次大戦後は、移動手段としての自動車の増加につれ事故も急増。その補償の必要性から様々なタイプの自動車車損害保険が生まれていく。
   日本で自動車保険が誕生したのは1914年で、市場の伸張に合わせて日本独自の自動車保険が登場し、今日に至っている。
 技術革新で自動車などの移動体にデータ通信機能を持たせることが容易になり、ドライバーとの情報のやり取りが可能となった。こうしたテレマティクス・サービスは、欧米ではいち早く実用化され、自動車保険の分野でも活用されていた。

グローバル基準の商品

 あいおいニッセイ同和損保は2015年、英国のテレマティクス自動車保険最大手を買収し、これまでにないグローバル基準の自動車保険の開発に注力した。
 2018年にはトヨタのコネクティッドカー向けに安全運転で保険料の安くなる保険を発売。そして、2020年1月には、専用のドライブレコ―ターを取り付けることで、どんな車にも対応する「タフ・見守るクルマの保険プラス」を市場投入した。
 「安全運転を続けると保険料も安くなるという日本初のテレマティクス自動車保険です」と梅田さんは、自動車保険の新しいカタチを説明した。

interview あいおいニッセイ同和損害保険
自動車保険部  梅田 傑 氏

専用ドライブレコーダーから運転特性を取得

今年1月から発売した保険の特長は

 「タフ・見守るクルマの保険プラス」は、当社が提供する専用の通信機能付きドライブレコーダーから安全運転の度合いを保険料に反映する日本初の保険。安全運転をすることで、保険料が安くなるというもので、事故の未然防止にもつながる。ドライブレコーダーから、急ブレーキ、速度超過、急発進などの情報を得て、契約者の安全運転スコアを算出し、保険料を算定するというものだ。

年齢や等級とは別ということか

 ドライブレコーダーから取得した走行データに基づき、ドライバーの運転特性の判別ができることから、すでに20等級の方でも、安全運転をすれば、上乗せして保険料が割り引かれる。

日本の業界では初ということだが

 国内の自動車保険マーケットは少子高齢化で縮小していく。勝ち残るためには、新たな付加価値が必要となる。今回の保険では、保険料の割引だけでなく、事故対応でも当社の専門スタッフからドライバーに直接連絡できる仕組みを作った。事故発生時には、ドライバーも混乱し、発生場所・原因などを正確に伝えることは難しい。テレマティクス技術を使えば場所や時間、事故の状況を迅速、客観的に把握出来る。さらにドラレコの画像を活用してその後の示談交渉もスムーズに行えるようにしている。

この商品の反響は

 約3カ月で6万台を超える自動車の契約を頂いた。この商品の狙いは、安全運転で長く車を利用してもらうことだ。安全運転に必要な認知・判断・操作能力をトレーニングできる「運転技能向上トレーニング・アプリ」等も提供している。高齢ドライバー向けに開発したサービスだ。今後も、テレマティクス自動車保険を通して、安全・安心で便利なモビリティー社会に貢献していきたい。

フジサンケイ ビジネスアイ掲載記事・これは優れモノ