美容・健康コラム
Vol.03 オメガ3とは?
<2015.05.01 更新>

 5月に入って新緑の季節になりました‼ 外で運動するには一番気持ちの良い季節かもしれませんね。室内での運動よりも、野山を駆け回ったり新緑の中を散策することで運動によるストレス解消効果と森林浴によるリラックス効果が合わさって非常に良い効果を身体にもたらしてくれるはずです。


 さて、今回は、今年4月から新たに栄養機能成分に設定されたオメガ3について紹介したいと思います。「オメガ(ギリシャ文字でω)」って、インパクトの残るフレーズです。 オメガ3とは、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)およびオメガ3生体内合成のαリノレン酸のことです。「オメガ3系脂肪酸」や「n-3系脂肪酸」という名称をサプリメント商品に見かけることも多いです。オメガ3脂肪酸は室温で液体状態の油の一つで、ヒトの体内ではαリノレン酸から作られます。オメガ3脂肪酸の欠乏で、皮膚炎などを発症することが知られています。

 厚生労働省の食事摂取基準(2015年版)で欠乏症を予防する観点で目安量が設定されて、併せて、栄養機能成分に設定されました。栄養素等表示基準値30%(下限値)が0.6gで栄養素等表示基準値100%(上限値)が2.0gの範囲でオメガ3脂肪酸を摂取できる食品は栄養機能食品として「皮膚の健康維持を助ける栄養素です」という機能表示を商品に付けることが可能となっています。不足すると肌の炎症や肌荒れの原因になってしまうオメガ3脂肪酸を適正量摂取する事が推奨されています。

 ω-3を含む油脂はDPA/EPAとして、イワシ、サバ等の青魚やサーモンの魚油に多く含まれます。植物性油脂ではαリノレン酸としてフラックスオイル(亜麻仁油)、しそ油、 ごま油、胡桃(くるみ)油等に含まれます。食品としては「くるみ」をはじめとするナッツ類にもω-3が含まれます。

ω-3を多く含む食品

 実は、このオメガ3脂肪酸は、研究段階では動脈硬化や脂肪肝の予防、関節炎の痛み緩和や脳機能の活性化など様々な機能性が証明されつつあります。今後は、オメガ3脂肪酸の種類の中から個別にEPAやDHAについての機能性食品としてより注目度が高まると思います。

 他にも運動機能を高める可能性として、60分 間長距離運動(ランニング)を実施してオメガ3 脂肪酸を摂取した場合、炭水化物と脂質のエネルギー消費比率の指標である呼吸商が小さくなったことで脂肪を効率よく使う体質になりやすい可能性も研究で報告されています(石橋彩先生、石井好二郎先生ら、2014年日本体力医学会での発表)。オメガ3を上手に活用して楽に長時間運動できる身体の体質を得られれば素敵だなと思います。

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